Ep35 ページ35
ひとの死────というものはあっけない。
ひどくあっけない。
まるで、空に浮くしゃぼん玉をつついて割るのと同じくらいにあっけない。
「クソッ！！」
仗助くんが力任せに机を殴るので、わたしも思わず肩をびくつかせてしまった。
「まだ見つからねーのか……重ちーを殺した犯人はよォ……！！！！」
億泰くんも、康一くんも、みんな押し黙っている。
無理もない……。
仗助くんの友人──そのひとは中等部の子だったというらしい。
重ちーくん。
彼が何者かによって殺害された。
しかもその犯人が、以前から康一くんに聞いていた杉本鈴美さんの────……。
あれから四日。
直接的な交流があったわけじゃあないけれど。
それでも、身近でこんなことが起きては他人事じゃあない。
相手はスタンド使いかもしれないとあれば、いつどこで攻撃をされるのかも分からない。
特に親しくしていた仗助くんと億泰くんは、あれ以来どこかぴりぴりしているみたいだ。
承太郎さんを筆頭に、ほかの人たちも──重ちーくんを殺した犯人を探している。
重ちーくんのスタンドが持っていたボタン……そろそろなにか分かっても良いはずなんだけれど。
──その日、わたしはたまたま帰宅時間が重なった康一くんとともに居た。
「……こうして見ると、みんな怪しく見えちゃうよね」
康一くんは重苦しくそう言った。
杜王町のどこかに、恐ろしい殺人犯がいる──。
その事実を突きつけられているようで。
とぼとぼと二人、重い足取りで帰路についていると、どこかで見た格好のひとが──手帳を片手に佇んでいた。
「承太郎さん……！！」
わたしはそう言って、康一くんと一緒に承太郎さんのところへ駆け寄った。
なにか、手掛かりになるものはあっただろうか。進展はあっただろうか。
ともかく、承太郎さんならなにか知っているはず────。
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紫羅那＠お絵描き部(プロフ) - 絵がうますぎる…… ヾ(>ω<ヾﾉ三ヽ^ｼ>ω<)ﾉｼ (2019年5月7日 19時) (
レス) id: 824c90f62e (このIDを非表示/違反報告)
麦(プロフ) - 蜂さん» 蜂さんありがとうございます〜！そう言ってもらえてメチャクチャ励みになります……頑張ります！ (2019年5月3日 21時) (レス) id: f8001bfddc (このIDを非表示/違反報告)
蜂(プロフ) - 更新おつかれさまです！絵も文も好きすぎて！！無理せず頑張ってください！ (2019年5月3日 15時) (レス) id: fb72653bef (このIDを非表示/違反報告)
麦(プロフ) - 庄さんさん» 庄さん ありがとうございます……！！絵のほうも文のほうも頑張りたいと思います！ (2019年5月2日 2時) (レス) id: f8001bfddc (このIDを非表示/違反報告)
庄さん(プロフ) - 絵、上手....!!!もちろん小説の方も最高でいらっしゃる....!! (2019年5月2日 0時) (レス) id: 126b5dc4ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦 | 作成日時：2019年4月23日 13時
