第6話 ページ8
アレンはデイシャに言われた言葉に、手にしたフルーツとチェシャを交互に見て顔を明るくさせた
ア「ありがとうございます、いただきます」
笑顔でお礼をいいフルーツを口にするのを仮面越しに見ては顔を逸らした
「じゃあ、任務行ってきます兄さん」
デ「ああ、気をつけていくじゃんチェシャ」
ぶっきらぼうに話すチェシャの頭を撫でて告げればチェシャは早足に食堂を出て行った
デ「な、可愛くていい子じゃん」
ア「はい、優しい人なんですね。最初はお面のこととか、無口なところが合ったからクールな人かなって思ってたんですが」
デ「人見知りでな、初対面の相手に何話せばいいかわかんないんじゃん。まあお面のことはおいおいだな。ドライフルーツやったのは、お前が自分と似ていると感じたからかもしれないけどな」
ア「似ている?」
デ「それもおいおいわかるって話じゃん。今はあいつのこと頼むじゃん」
ア「はい!じゃあいってきます!」
軽く手を振りながらアレンは食堂を出た。
廊下を走る中アレンはチェシャと自分が似ているという言葉がどういう意味なのか考えていた
まさか彼女ものろいを受けているのではとも考えるがそれなら隠す必要なないのではと思う
おいおいわかるとも言われたのでそう深く考える必要はないのだろうか
そうこう考えてるうちにチェシャの元についた
すでにボートに乗って待機していた
ア「すみません、遅くなりました!」
「...」
相変わらずの無言、仮面で表情は窺えないが雰囲気的には怒っていないと察し船に乗り込む
ファインダーがボートをこぎ町へと向かい続けざまに駅へと向かう
電車に乗ったところでやっと一息つきコムイにもらった資料を開く
ア「カナダのマルゲルという村で、女性ばかりが昼夜問わず行方不明、ですか。AKUMAが関係していそうな話ですね」
「...」
ア「どうして女性ばかり、それに歳や家族関係等とは全く無関係に行方不明に...」
「...」
ア「マルゲルってどんな村なんですかね」
「...寒いところ」
ア「寒いところ?」
電車にのり、資料に目を通しながら無言を貫くチェシャに懸命に話しかけるアレン
それが実ってかようやく口を開いたチェシャに「あ、しゃべった」と思わず思ったアレン
「...夏は涼しく、冬は冷凍庫にいるかのような寒さになる村。一度、それが奇怪な現象はないかとファインダーが調査したけど白だった」
29人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
薬月(プロフ) - 初コメ失礼致します!この作品の続きが楽しみです!更新頑張ってください!! (2019年7月3日 19時) (レス) id: 6bbbbec88d (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - Dグレ、久しぶりに読んだ。やっぱアレンいいな〜! (2018年12月30日 17時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
吠舞羅 - 気づくとしおりしてくださってる方が8人!評価5もされていて驚いています (2018年5月25日 15時) (レス) id: 66b9408413 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:吠舞羅 | 作成日時:2018年3月21日 23時