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第2話 ページ4

「ごちそうさまでした」

デ「これジェリーさんからデザートにってさ」

「マスカット!」

デ「じゃん」

朝食を食べ終えては預かってきた彼女が好きな果物を見せてやれば果実の一粒を
ぽいっと投げてみる
ぱくっと器用に口でキャッチしてそのまま食べるチェシャ


デ「そういや知ってるかチェシャ、最近新入りが来たそうじゃん」

「パクッ)、新入り?」

デ「そ、お前と同じ寄生型イノセンスの餓鬼だって聞いたじゃん」

「パクッ)ふーん...同じ寄生型だから仲良くできそうじゃん、とか言うんでしょ」

デ「バレたじゃん」

「やだよ、知らない人は怖い」

デ「わかってるって、そのうちでいいから、な?」


デイシャは俯く妹の頭を撫でながら苦笑を浮かべる。
チェシャは極度の人見知りで人間不信なのだ
その理由は十分デイシャは知っている
知っているからこそ、彼女は自分にだけひっついている
兄としては嬉しいのだが、自分たちはAKUMAと命がけで戦っている
今まで何人もファインダーが死んでいった、自分と同じエクソシストも

もし、もし自分がいなくなればチェシャはどうなる

そう思うと自分以外にも心を開けるようになってほしいとデイシャは願っているのだ


デ「ほら、食器は片付けておいてやるから着替えてコムイの所行ってくるじゃん」

「ん、分かったよ」


頷くチェシャの頭を再度撫でてやれば二人分のトレーを持って部屋を出るデイシャ
デイシャが部屋を出るのを見送ってから支度を始める。
フードのついた真っ黒な長袖の団服コート、髪を梳いてから手袋をつけてフードを被り
引き出しに入れているお面を取り出す。数種類ある動物のお面、手にとるは黒い狼のお面
それを顔につけ全身黒づくめとなれば部屋を出てコムイのいる室長室へと向かった


ヒュンッバリンッ


コ「むぎゃ!!?チェシャ!やってくるなり靴で僕の眼鏡割らないでよ!!」

「にいさんが割っていいっていった」

コ「もうひどい!」

「それより、用。何。」


この黒の教団の本部の室長を務めているコムイ・リーは割られた眼鏡のスペアをつける
チェシャが親しい、とまではいかなくてもある程度離すことができる相手の一人である


コ「あ、そうそう。実は帰ってきてすぐでほんと申し訳ないんだけど、任務をお願いしたいんだ」

「...。」

コ「そんな怖い顔しないで、ね、ね?もう眼鏡怖そうとしないで!?」


任務と言われては再び靴を蹴り飛ばそうとスタンバっていたチェシャ

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設定タグ:Dグレ , ティキ・ミック , ジャスデビ   
作品ジャンル:アニメ
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薬月(プロフ) - 初コメ失礼致します!この作品の続きが楽しみです!更新頑張ってください!! (2019年7月3日 19時) (レス) id: 6bbbbec88d (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - Dグレ、久しぶりに読んだ。やっぱアレンいいな〜! (2018年12月30日 17時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
吠舞羅 - 気づくとしおりしてくださってる方が8人!評価5もされていて驚いています (2018年5月25日 15時) (レス) id: 66b9408413 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:吠舞羅 | 作成日時:2018年3月21日 23時

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