第1話 ページ3
「ぁあああ...はふ」
エクソシストの集う本部、黒の教団のある一室
窓から朝日が差し込めば部屋の主の髪が朝日を反射し輝く
部屋の主、チェシャ・バリーは豪快なあくびをこぼし、起き上がるも中々目が覚めないのかこっくりこっくり頭を漕いでいた
そんな寝坊助の部屋へ足を運ぶ男が一人
コンコンとノックして返事を待たずに扉を開けた
「チェーシャ、起きてるかじゃん?」
「んん...寝てるよにいさん」
「んじゃ起きろじゃん、朝飯持ってきてやったから一緒に食うじゃん」
「食べる、いつもの?」
「あったりまえじゃん」
にいさん、と呼ばれた男。顔に特殊なメイクをし室内に関わらずフードを被った男
デイシャ・バリーは二人分の朝食を起用にもってやってきたのだ
いつもの朝食というのは決まっていてデイシャはフカヒレの卵スープに山盛りの飯に焼き鮭ならぬ焼き鮫定食。
チェシャはチョココーンフレークにイチゴソースとイチゴのたっぷり乗ったヨーグルトにコーンスープとマーマレードジャムたっぷりの食パン。
いつもこうして二人で食べているわけではない、何せ二人とも任務があり、別々になったりすることがある。それでもデイシャは一緒に食事がとれるときはできるだけ一緒に取るようにしているのだ
ベッドに二人向かい合って座って朝食をとっては何気ない会話をする
デ「そういやチェシャ、昨日までイギリスにいたんだろ、お疲れじゃん」
「昨日の朝までね、すぐに出てギリギリ昨日中に帰れたよ。にいさんこそフランスにいたんじゃ」
デ「俺は一昨日帰ってきたんじゃん、だから昨日は暇してたんじゃん」
「ずるい、僕もにいさんと任務いきたい」
デ「任務といえば、コムイが呼んでたじゃん」
「やだ」
デ「元帥の代わりに眼鏡割ってきていいから」
「いく」
何気ない兄弟仲睦まじい会話、微笑ましい光景だが
デイシャとチェシャが兄弟と100人にいっても100人信じないだろう
なぜならデイシャは生まれつき茶髪に黒い瞳だが、チェシャは朝日の光を反射する銀色の髪と銀色の瞳をしているからだ
あまりにも違いすぎる容姿、確かに彼らは血のつながりはない全くの赤の他人である、が
二人は確かに血よりも濃いもので繋がった兄妹なのだ
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薬月(プロフ) - 初コメ失礼致します!この作品の続きが楽しみです!更新頑張ってください!! (2019年7月3日 19時) (レス) id: 6bbbbec88d (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - Dグレ、久しぶりに読んだ。やっぱアレンいいな〜! (2018年12月30日 17時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
吠舞羅 - 気づくとしおりしてくださってる方が8人!評価5もされていて驚いています (2018年5月25日 15時) (レス) id: 66b9408413 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:吠舞羅 | 作成日時:2018年3月21日 23時