第9話 ページ11
ア「えと、本当にこれだけ聞いてくればいいんですか?」
結局村に着いてからは調査らしいことを何もせず、日を跨ぎ朝食を終えてからアレンとファインダーのエルドの部屋に来たチェシャは二人にメモ用紙を渡して察したエルドが訳してくれた
メモに書かれていることをこなせばいいということ
アレンのメモには男性に、特に若い人に消えた女性たちの男性関係について
エルドのメモには主に飲食店で消えた女性たちが来店したか、来店したなら誰かと一緒にいたか、という内容だった。
エ「わかりました、チェシャさんは?」
コンコンと尋ねられたチェシャはかかとを鳴らした
アレンは首を傾げるもエルドは「わかりました」と頷く
エ「ではアレンさん行きましょうか」
ア「え!?エルドさんわかったんです?!」
チェシャに行ってきますと告げて歩いてくエルドの後をアレンは慌てて追いかける
振り返るもチェシャはついてこない、むしろ反対方向歩いて部屋に帰ってる
エ「あれは此処に残るという合図なんです。私も最初わかりませんでしたが固まってたら無言で部屋に帰られたので、学びました」
ア「む、無口すぎませんか?神田以上ですよ」
エ「あはは、確かに。でもデイシャさんの前のチェシャさんはお面をつけててもとても可愛らしいほど甘えていらっしゃいます。」
ア「確かにあの変わり様は驚きました..」
エ「では情報収集が終わりましたら宿で会いましょう」
エルドはそう言って酒場の方へと向かった
ア「エルドさん凄いな、僕らも話を聞きに行こうかティム」
アレンは頭に乗っているティムキャンピーに告げると自分もメモに従って情報収集へと向かった
ア「という具合なんですが、チェシャさんこれで何かわかるんですか?」
情報収集を終えたエルドとアレンは夕刻宿に戻ってチェシャに報告した
まとめると女性たちは接点にはやはり接点はない、歳は10歳以上の子供から30前半の女性ということだけ。男関係もない。酒場で情報を集めたエルドも似たようなもので目惜しい物はない。
実際消えた女性の夫という人物と話したそうだが、女性は買い物にいくと昼間に出かけて日を跨いでも帰ってこなかったそうだ。
ア「接点はないのに消えるのは女性ばかり、何でなんでしょう..」
「...エルド、服」
エ「服?誰の?」
「女の」
そう言いながらチェシャはアレンを指さした
流石のアレンもなんとなく察した
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薬月(プロフ) - 初コメ失礼致します!この作品の続きが楽しみです!更新頑張ってください!! (2019年7月3日 19時) (レス) id: 6bbbbec88d (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - Dグレ、久しぶりに読んだ。やっぱアレンいいな〜! (2018年12月30日 17時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
吠舞羅 - 気づくとしおりしてくださってる方が8人!評価5もされていて驚いています (2018年5月25日 15時) (レス) id: 66b9408413 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:吠舞羅 | 作成日時:2018年3月21日 23時