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とおあまりひとつ ページ12
snr side
「覚えてへん…よなぁ、」
Aのいなくなった部屋で一人呟く
ある程度予想はついていた
でも、あの子が自分のことを覚えていないのは仕方ない
あの頃のAはとても幼かったし、自分だって今の雰囲気とは似ても似つかない
まぁ、”もしかすると覚えてるかも”と少しの期待も無かったと言えば嘘になるが
下界のモノについての知識があったら、と不安もあったがそこは大丈夫そう
普通のキョンシーは言葉を話せない
なんて気づかれて仕舞えば、そこから全てが顕になってしまう
それだけは避けたい
順調に進めなければ、
あの子以外とケーヤクを結ぶなんて
考えるだけで吐きそうだ
続く
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作者名：らると | 作成日時：2023年10月16日 1時
