虹の祓魔師【青の祓魔師】

Eight ページ10

勝呂に勝負を持ちかけられて先生に連行されてから志摩と子猫丸から青い夜と勝呂の野望の事を聞いた。

正直一度もサタンに会ったことは無いが内心複雑だ。

先生が急用ができたとか何とかで休憩になった。

が、勝呂がまた勝負をしようと言ってきた。

何でもリーパーに近付いても噛まれなかったら勝ちだと。

「馬鹿らしいよ。」

「何やと…？」

「間違って死んだらどうするの？それに、私は君と同じ様な野望があるし…他にもやることがあるからこんな所で死ねない。」

「何が同じ様な野望や……お前のはビビっただけやろうが!!」

勝呂が噛みつくように言った。

そうだ、もっと言え。

そしてスッキリしたら良い。

私にぶつければ良い。

「見ておれ!!」

「!?」

勝呂がリーパーの前に降りた。

「俺は、サタンを倒す!!」

そう高らかに宣言した。

けど、神木さんに笑われリーパーに襲われそうになる。

私は走ってリーパーに噛まれた。

「な、何で…」

「放せ、蛙。」

リーパーは放さない。

しかも噛む力を強めてくる。

私は懐から痴漢用のハバネロスプレーを用意した。

「あっそ、放す気が無いなら…」

そして、容赦なくリーパーの目に吹き付けた。

リーパーが酷い悲鳴をあげる。

何とか私は勝呂を鎖が届かない範囲に連れていった。

「勝呂…」

私は勝呂の頬を叩いた。
力加減はした。


皆呆然としている。

「君は浅はかだ!!死にたいのか!!」

「…っ。」

「私の目標はサタンの物質界の支配の阻止と説得だ!!」

「え…」

「君の野望より私の目標の方が難しいし絶対に笑われる。からかわれる。だから…」

次の言葉が決め手だ…

「私は君の野望を笑ったりしない。貶したりなじったりしない…だって、目的を持ち、それに向けて頑張る君の事を素直に凄いと思うから…」

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それから勝呂とは軽口を叩き会える位まで仲良くなった。

もっと色んな人と仲良くなりたいな…

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