虹の祓魔師【青の祓魔師】

Two ページ4

夜


「入るよ。」

ｶﾞﾁｬ

月乃が先に入り、後から雪男が入った。

「良く来たな。話っていうのは…」

「私が悪魔だって事…？」

「!!!姉さん、どこで…」

「幽霊みたいな奴にお前は悪魔だって…けど、なんの悪魔かは知らない…」


「落ち着いて聞けよ…お前はサタンの子どもだ…」

月乃は驚き、憤った。

「なんで、なんで…私ばっかりいつも化け物扱いなの…!!」

「雪男はサタンの炎を継いでいない、お前だけだ…」

「!!」

月乃は泣いてしまった。

「ねぇ…今から私がする話を聞いてくれる？」

月乃は藤本達がうなずく前に話した。

自分は転生したこと、暗殺者だったこと、暗殺部隊に入る前は親族に化け物と呼ばれていた事…


藤本達は信じられないと言った表情だ。

「信じなくても良いよ…だけど、この話をしたのは二人を信用してるから、だってそんな悪魔の子どもなのに今まで育ててくれたし…ちゃんと話をしてくれたから…」

「姉さん…」

心配そうな雪男に月乃はニッコリ笑った。

「私は二人が大好きだよ♪」

「言ってくれるねぇ。」

月乃はその時、あることを思いついた。

「ねぇ、前の世界にも死ぬ気の炎って存在があったんだけど…サタンの炎を扱えないかな？」

「それをしたらもう人では無くなるぞ…」

「良いの良いの！だって、その炎がいつか役に立つと思うから…」

「そうか…」

藤本は何やら鍵を取りだし、箪笥に刺した、そしたら中から日本刀が出てきた。

「これを抜け。」

月乃は藤本の言う通りに刀を抜いた。

雨の炎よりも青い炎が刀から吹き出した。

そして、月乃の髪と瞳は銀と緑に変わってしまった。

「綺麗…」

「ありがとう♪これは前世の姿だな…剣抜くとこうなると見た。あと、炎コントロールだけど…死ぬ気の炎と使い勝手は一緒だね、これなら楽だわ〜」

「なら、問題無いな。」


その後、月乃は正十字学園に祓魔術師になるために通う事になった。

Three→←One

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す