ここのつ ページ12
櫛で鶴の髪を鋤けば、サラサラと引っ掛かる事もなく通ってちょっと腹立った。
髪を両サイドから後頭部へと編み込み、髪をやや低い位置でポニテの様に手と櫛で整えてから、深紅の椿がついた簪で纏め、前髪を右わけで流して黒いピンでバッテンに留めた。
うん…完璧に別嬪なお姉さんにしか見えない。
私は次に、懐から化粧道具を取り出すと、更に鶴を綺麗にするために化粧に取り掛かった。
鶴は元の肌が白いからファンデーション塗りたくる必要ないし、睫毛長いし眉毛も形が良いし髭もないから化粧がしやすそうだ。
まず鶴の頬にピンクの粉をつけたチークを塗れば、うまく濃すぎないように出来た。
その後、太郎さんみたいに赤の紅を目の縁に塗った。
次は口紅か…やっぱりぽってりな感じのが良いよね。
鶴の唇を触って少し擦ってみれば、鶴が息を呑んだ。何でだ？と思ったがまぁいい。鶴の唇は薄くて形がよく、余計な角質もなかったので面倒な手入れは要らないと判断。
リップを塗って保湿した後、パウダーで軽く押さえた。それから唇の輪郭に沿ってリップラインを引く。
その時に上唇の山から口角にかけて輪郭をややオーバーリップで丸みをつけ、口角はそのままの輪郭に沿わせてボリュームアップ。
次は下唇の底を鶴の唇より大きめに描き、後はなだらかにラインを口角まで繋げた。
その後、鮮やかなワインレッドの口紅をスティックのまま直塗り。それから上下の唇の中央に少量のグロスをのせた後、筆で左右に伸ばして出来上がり!!
「やっぱり鶴は元が良いし、全体的に色素が薄いから鮮やかで目立つ色を着けても似合うね！……私が男で鶴が女なら食べちゃいたい位…」
私が最後にそう耳元で囁けば、鶴は耳まで真っ赤にした。
「大将は…女誑しならぬ男誑しだな、こりゃ……」
後で薬研兄ちゃんがそう呟いてるけど無視。
私達はその後、旅支度をして例の本丸へ出発してやっつの冒頭に戻ります。
巫女服や化粧道具を何故事前に準備してたかって？そんなの企業秘密さ☆
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ゆきな(プロフ) - 分霊達を…主様…あの審神者火炙りしても宜しいですか？←。これからも無理せず頑張ってください！ (2020年9月29日 2時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く続きが読みたいですね！ (2017年12月30日 21時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - うぅ(泣)…分霊のみんな…姫野何してくれとんじゃーーー！！可愛い可愛い短刀達を生き地獄に落とすだなんてーー！……………更新待ってます！ (2017年10月25日 3時) (レス) id: 9b1390adf3 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉若 - 気になります。更新お願いします (2016年10月27日 5時) (レス) id: ecf66b360b (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - うぁ・・・・グッ・・・がァ（（泣・．(ToT)・．・， ・・・グズッ・・・ズズッ・・すみません想像したら涙が・・・更新待ってます。 (2016年9月16日 19時) (レス) id: bf8b5df6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お雪 | 作成日時：2015年2月7日 20時
