87.心配性 ページ38
ねね「そーなの…半兵衛が…？」
『はい、あとで官兵衛がお粥を持っていくと…』
ねね「そう、それじゃあ任せようかな、」
朝食のおかずを口に運びながら一愛は半兵衛の顔を思い浮かべる
『(…大丈夫…かな…)』
三成「…」
清正「一愛？」
『…』
三成「一愛、」
一愛はお箸で人参を掴む
『…』
三成「一愛」
『…え？ど、どうしたの？』
一愛は驚き、お箸から人参が逃げる
『あ、人参…』
三成「さっきから呼んでるんだが？」
『え…？そうなの？…ご、ごめん』
清正「さっきからどうした？ボーッとして」
正則「悩み事でもあるのか？？聞くぜ？」
正則が体を乗り出し、話しに割り込む
『い、いや…別に…』
清正「…そうか？」
三成「…」
へらへらと作り笑いをする一愛の横顔を三成は漬物を正則の皿に移しながら不機嫌そうに眉をひそめ見つめていた
三成「おい、一愛」
朝食を終え、部屋に戻った一愛に三成が部屋を訪ねた
『…ん？どうしたの？三成』
三成「どうしたのではないのだよ、なんだ、ずっとボーッとして」
『い、いや、だからなんにも…』
三成「うそつけ。」
顔を近づかせ、これでもかとゆうほど睨み付ける
『う、うう…』
思わず手を顔の前に出し顔をガードする
これには…逆らえない…
『実は…』
三成「は？竹中半兵衛が風邪？」
『半兵衛“様”でしょ、様。』
三成「そんなもの、公共の場と本人がいる時にしかつかわん」
『』
三成「なんだ、もっと深刻なことだと」
『んなー！？』
三成「だいたい、深く考えすぎなのだよ。全く…」
はぁ…と呆れながら三成はため息をつく
『だって、昨日はあんなに元気だったのよ…！？』
三成「夜に体調を崩したのだろう？」
『そ、それだったら私にも風邪がうつってるはずじゃない！昨日一晩中一緒にいたんだから…！』
三成「はぁ！？！？」
三成は目と口を大きく開け、パクパクと口を動かす
『な、なんちゅう顔してんの…』
三成「え…！？嘘だろ！？」
『嘘じゃないわよ、』
三成「え…でも、その…」
なぜか三成は顔を赤らめやり場のない手を震えさす
三成「そ、それじゃあ、そんな…一愛…一晩中…ずっと…？？」
『ええ、語りつくしたわよ。安芸の国でのことを』
三成「へ…？語り…？」
それを聞いた瞬間三成は顔をキョトンとさせ、再び顔を真っ赤に染めた
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サクラハナミズキ(プロフ) - 稀代さん» ありがとうございますっ！すごく嬉しい…(*^^*)！更新がんばります♪ (2019年6月21日 17時) (
レス) id: db2bd56246 (このIDを非表示/違反報告)
稀代(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年6月19日 21時) (レス) id: 409dd2a048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サクラハナミズキ（前名:桜 水樹） | 作成日時：2019年3月27日 8時
