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73.橘 ページ24

道とは言えない道に足を踏み込み、急な坂を登っていく


流石に袖裾長い巫女姿ではきつい…


そんなことを思いながら一愛は案内人である与六とゆう男の後ろをついて歩いていた




ーーーーー

『あ、あるんですか…!?父の…橘家の墓が…?』

「こっそりと作られたんだ。本家の方の墓は普通に健在しているけど、成之達は先祖の墓には入れなかったからね」

「墓は山の奥にあるのだけれども…いくかい?」


ーーーー



その質問に一愛は二つ返事で返した




ゆえに、今この状況だ。



はく「ひ、姫様?大丈夫…ですか?」

『……暑い…』


秋といえどもまだ9月だ。

一愛よりも動きやすさを重視された服を着たはくは涼しそうな顔だ


隆景「あはは…」

はくを羨ましそうに見つめる一愛に隆景は苦笑いをこぼした


はく「えーと…与六さん…でしたっけ…、どうして橘成之様のお墓をご存知なのですか?」

与六「…私の祖父と父が作ったんです」


与六と呼ばれた男は振り向きもせず、そっけなく答えた

はく「…へ、へぇ…それで、今は与六さんがそのお墓の管理者に…?」

与六「……」



……無視。


はく「」




『(コソコソ…ちょ…!?抑えて…!手に握っている危ない物片付けなさいっ!!;;』

はく「(コソコソ…なんなんですか!あの素っ気ない男は!?)」

隆景「(コソコソ…年で同行できなかった父上の代りで父上が頼んだ者ですから、信頼はできる人ですよ…)」


一愛はズンズン進んでいく男の後ろ姿を見つめる


毛利家領土の農民らしい

身なりはさほど他の民達と変わらない

でも、どうして?


父との関わりが深かった人物なのだろうか?

彼は祖父と父親がつくったと言っていた

でも彼は毛利家の領土の人間で、今一愛達が歩いているのは毛利家領土の山の中だ



『(…謎は深まるばかり…)』

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サクラハナミズキ(プロフ) - 稀代さん» ありがとうございますっ!すごく嬉しい…(*^^*)!更新がんばります♪ (2019年6月21日 17時) (レス) id: db2bd56246 (このIDを非表示/違反報告)
稀代(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年6月19日 21時) (レス) id: 409dd2a048 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サクラハナミズキ(前名:桜 水樹) | 作成日時:2019年3月27日 8時

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