70.さざめ5 ページ21
元就「…私は、その事件を知っていながら第三者としてしか眺めることしかできなかった。なにもできなかった。もしあの時私が動いていれば何かが変わったてたのかもしれない。この最悪といっていい結末を、少しでも変えれたのかもしれない」
元就は控え目に一愛を見た
元就「…なにもしてあげれなかった私を、恨むかい?」
『………そんなに、身分の差とゆうものは許されないのでしょうか』
元就「…そうだね、愛さえあればどうにかなるとゆう戯言は通じない」
『………』
その言葉を聞いてうつむく一愛を見てはくは真っ先に半兵衛の顔が浮かんだ
ーー姫様と半兵衛殿は対等ではないけど、お互いに立場は隣を歩いてもなにも問題ない関係だ
でも、もし姫様が生まれたのが長年秀吉様に仕えてきた鬼花家ではなく無名の家だったら?
半兵衛殿とは結ばれなかったのだろうか
…もし、もしも私が、忍の私が、誰かを好きになってしまったら
半兵衛殿や、三成殿、清正殿や、そのあたり
…たとえ向こうもこちらを想ってくれていても、絶対に許されないだろうな
まぁ、ありえない話だけど
はくは一愛の実父である成之がすごく気の毒に思えた
お二人方は愛し合っていた
それは話を聞いてなんとなくわかった
でも、結局の所で成之様はころされた
遺されたさざめ様はなにを思ったのだろう
一人で姫様を抱えて、どう思ったのだろう
元就「…君がここに来たとゆうことは、自分が小早川家の血を引いていたことは知っていたんだよね、」
『はい』
元就「…どうしてわかったの?」
『昔から、私の育ての父が本当の父親ではない事はなんとなく察していました。母は私を産んだ後に亡くなったので聞くこともできず確信はありませんでしたが』
『そんな中、噂を耳にしたんです。私の母は他家の家からきたと、小早川の血を引いていると』
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サクラハナミズキ(プロフ) - 稀代さん» ありがとうございますっ!すごく嬉しい…(*^^*)!更新がんばります♪ (2019年6月21日 17時) (レス) id: db2bd56246 (このIDを非表示/違反報告)
稀代(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年6月19日 21時) (レス) id: 409dd2a048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクラハナミズキ(前名:桜 水樹) | 作成日時:2019年3月27日 8時