69.さざめ4 ページ20
元就「当時小早川家にいた隆景が知らない名前とゆうことは、あまり目立たない立場の人だったんだ。悪くゆうと、武に関してもなににしても名前を挙げれなかった一族だったとゆうことだね」
『……』
元就「さざめは正直な所、好意を持たれる事が多かったんだ。そして彼もその一人だったんだろうね」
隆景「…それじゃあ、皆殺しになってしまった一族とゆうのは…！」
元就「…うん、そうだよ。とても酷い話だけど、それに値するほど彼がしたことは許されないことだった」
ーーーーー
さざめは村にこっそり降りては農業を手伝うような女性だったから、下級武士であった彼の目に映ることは多かっただろうね
彼はさざめに恋心を抱いてしまい、それを彼女にぶつけてしまったんだ
婚姻を控えているさざめに
でも、さざめは賢い女性であって不注意で夜男に部屋に入られることなんてはまず考えられない
彼女も承認の上で、部屋に入らせ、そうゆう関係になったんだろうね
さざめ自身も彼のどこかに惹かれていたのかもしれない
そして、さざめは子を宿してしまった
元就「…君をね」
元就はどこか寂しそうにいった
『………』
彼女の妊娠がバレてしまったのはすぐだった
そして、興景は二人を許さなかった
成之は斬られ、橘一族も絶たれることになってしまった
子を宿してしまったさざめを嫁がせることができなくなり婚約は破棄
普通ならさざめも斬られるのが道理だ
しかしそうはいかなかった
小早川家は血を分けた子が少なく、直接血を引いているさざめをころすには惜しかったんだ
そのうえ彼女のお腹には小早川家の血をひいた新しい命が宿している
衰退しかかっている小早川家はどんな形であれ、少しでも多く子孫を残すことを選んだ
そしてさざめは小早川家を追放とゆう罰を与えられた
元就「旅に出た彼女は巡りに巡って鬼花家の当主、君の父親に出会ったんだろう」
『………………』
元就「私が知っているのはここまでだよ」
元就「結局さざめを嫁がせるつもりだった家は潰れ、この事件ははじめからなかった事にしようとゆう話になったんだ。彼女の存在も、彼女が愛した男も、一族も。はじめから、なかったことに」
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サクラハナミズキ(プロフ) - 稀代さん» ありがとうございますっ！すごく嬉しい…(*^^*)！更新がんばります♪ (2019年6月21日 17時) (
レス) id: db2bd56246 (このIDを非表示/違反報告)
稀代(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年6月19日 21時) (レス) id: 409dd2a048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サクラハナミズキ（前名:桜 水樹） | 作成日時：2019年3月27日 8時
