66.さざめ ページ17
そんな中、一人の男性が隆景に近づいてきた
「隆景様、大殿が」
隆景「おや、ずいぶん早くお越しになられたのですね。わかりました、すぐに参ります」
どうやら使者のようだ
大殿…とは、毛利元就のことだろうか
すると使者は一愛達を一目し、頭を下げる
「そちらのお二人方も」
『…は、はい』
思わず身が引き締まる
はくと一度顔を見合わせ、大きくうなずく
ーーー真実を、やっと知ることが
城に着いた二人は隆景に連れられ、元就がいる部屋へ案内される
隆景が襖に手をかけると同時に二人は同時に息を飲む
少しずつ開いてくる隙間の間から中に一人の男性が座っているのがわかった
『(この人が…)』
毛利、元就
そして、母を知る人物
襖が完全に開かれたと同時に一愛と目があうと元就はにこりと微笑んだ
元就「やぁ、君が…」
隆景「こちらが、父上の毛利元就公です」
『あ…!は、初めてまして、お目にかかれて光栄です。』
一愛はずっとつけていた笠を外し、その場に座り頭を下げる
元就「別にそんなにかしこまらなくてもいいよ。中に入っておいで」
一愛は困ったように隆景を見上げると隆景は「どうぞ」微笑んだ
一愛はしぶしぶ中に入り、はくも下げていた頭を上げてそれに続く
一愛達が座ったのを見て元就は口を開いた
元就「もう知ってると思うけど、私が毛利元就で隆景の父親にあたるよ」
『お、近江の羽柴から参りました。鬼花一愛と申します。そしてこの者が、鬼花家に仕える忍、はくでございます』
ここまで来たら流石に身分を偽れない
再度頭を下げ、はくも深々ともう一度頭を下げた
20人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サクラハナミズキ(プロフ) - 稀代さん» ありがとうございますっ!すごく嬉しい…(*^^*)!更新がんばります♪ (2019年6月21日 17時) (レス) id: db2bd56246 (このIDを非表示/違反報告)
稀代(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年6月19日 21時) (レス) id: 409dd2a048 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サクラハナミズキ(前名:桜 水樹) | 作成日時:2019年3月27日 8時