61.安芸国3 ページ12
「名前は、その人の姿性格全てを表す…一愛…いい名前じゃのう…」
『え…あ、ありがとうございます…?』
なぜかその老婆は泣きそうな顔になりながら一愛の手を包み込み、つぶやいた
「さざめ姫に…よぉ似とる」
『…!!』
はく「お、お婆さん…?今、なんて」
「さざめ姫っちゅうむかぁし…優しくて美しい姫様がおったんじゃあ…」
『か、彼女を知っているのですか…!?』
「あぁ…ちょいちょい村へこっそり降りてきてはよく手伝いをしてもらったもんだ…皆、はじめは申し訳ないと止めていたのだかな…段々、さざめ姫の人柄に惹かれて、心を開いて、…じゃが、さざめ姫は…いつしかやつれてしまった」
『やつれて…?』
「あの元気に米を運んでいた面影はなくなってしまい…城に籠もるようになってしまったんじゃ。我々もなにかがあったのかと心配になったが、城の中へ乗り込むこともできずにただまた元気になって返ってきて下さるだろうと皆まっていたんじゃ」
「…でも、どんなに待ってもさざめ姫は戻っては来てくれなんだ。」
『……』
一愛は隆景からきいた話と今の話を照らし合わせた
隆景からきいた話ではてっきり気高い高貴な女性を想像していた
しかし、この話をきいてさざめとゆう人物が気さくで愛されていたことがわかった
謎は深まるばかりだ
「さざめ姫のおかげでぇ…この村の皆はこんなにも協力しあい、支え合うことを覚えたんと思う…」
『おばあちゃん…』
一愛は包まれた手をとり、優しくほほえんだ
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サクラハナミズキ(プロフ) - 稀代さん» ありがとうございますっ!すごく嬉しい…(*^^*)!更新がんばります♪ (2019年6月21日 17時) (レス) id: db2bd56246 (このIDを非表示/違反報告)
稀代(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年6月19日 21時) (レス) id: 409dd2a048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクラハナミズキ(前名:桜 水樹) | 作成日時:2019年3月27日 8時