＿＿＿ ページ13
YOU
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何が何だかさっぱりだったけど、
そのうちのふたりが足元に寄ってきたから
反射的にしゃがむ私。
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？「Aちゃ！Aちゃ！」
？「おひいさん、だぁめっすよぉ」
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私の名前を必死に呼ぶ
明るいグリーンの癖毛の子と
その子を制止しようとする
ウルフカットの子。
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…………。
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「……嘘でしょ。」
七「……こんなしょーもない嘘、誰もつきませんよ」
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額に手を添え、力なく
茨くんは首を振る。
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よくよく見てみれば、
ぼんやり座りっぱなしの子にも
見覚えがあった。
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七「すべてはあの“似非魔法使い”の仕業…」
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悔しそうに声を絞った茨くんの言うことには。
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どういう風の吹き回しか、
逆先くんから
瓶詰めのキャンディをもらったそうで。
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明らかに何らかの意図があるに違いないと
思った茨くんはそれに手を付けず放置。
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だけど、ミーティング中に
口が寂しくなった日和くんを筆頭に
そのキャンディを食べちゃって……。
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あれよあれよという間に
3人の体は縮んでいったらしい。
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「それで、肝心の逆先くんは？」
七「事務所に伺ったところ、今時分は仕事で不在だそうで…」
「…どうするの？」
七「どうするも何も、それまでやり過ごすしかないでしょう…」
「…………。」
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私はとりあえず、目の前にいる
日和くんの頭を撫でてみる。
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この“有り得ない状況”であることは置いといて
「キャッキャッ」とはしゃぐ姿は、
すごくかわいかった。
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じまさき(プロフ) - kazu-mochiさん» いつもありがとうございます◎こちらは不定期にはなりますが、本編とはまた違ったお話をいろいろ載せていくつもりです！ (2021年3月16日 23時) (
レス) id: 01dc0f93ee (このIDを非表示/違反報告)
kazu-mochi(プロフ) - 続編おめでとうございます！本編が暗くなっていますが、とてもほっこりしました(*^-^*)詰襟の茨くん…良いですね!!妄想が膨らみます！本編はもちろん、こちらの短編集も応援してます!! (2021年3月14日 11時) (レス) id: 2505b4e935 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じまさき | 作成日時：2021年3月13日 23時
