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YOU
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「それじゃあ、もう少ししたらそちらに行きますので」
「はい、よろしくお願いします」
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電話を終えたと思ったら、
ポコン、ポコンと
今度はメッセージが何件か入ってくる。
それに目を通し、すぐに返事を返す。
急いで文字入力をしようとすると
時々爪が画面に当たり、
カツンと音がなった。
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そう言えば、もうすぐ開場ってことは
もうお昼は過ぎてるんだよね。
バタついてお腹が減ったとか、
そういうのはあんまり感じてないけど…。
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「…喉、乾いたかも」
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ポツンと呟くと。
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?「どうぞ」
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視界にペットボトルの
ミネラルウォーターが現れる。
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「え、」と間抜けな声を漏らし
顔を上げるとそこには、
片眉をしかめる茨くんがいた。
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七「どうぞ」
「…どうも」
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念押しの「どうぞ」に
私も恐縮しながらそれを受け取った。
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七「あの、」
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「…うん?」
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七「精一杯動いて下さっている方に、」
七「この様なことを申し上げるのは如何なものかと思われますが、」
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七「ご無理だけは、なさらないで下さいね」
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そう言って茨くんは、
私の少し汗の滲んだ額にかかる前髪を
優しく、払った。
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じまさき(プロフ) - あおさん» はじめまして、コメントありがとうございます。そう言って頂けとても恐れ多いですが、とても嬉しいです。現在連載中の続編はまた違った内容となっていますので、そちらもお楽しみ頂ければと思います。ありがとうございます!(^^) (2021年6月15日 21時) (レス) id: 01dc0f93ee (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 電車で読んでいる学生です。鳥肌が正直止まりませんでした。こんなに二次創作の小説に没入したのは初めてです。作者様の文才に感謝感激です。これからも応援しております。 (2021年6月14日 7時) (レス) id: e101847516 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - じまさきさん» 実は早速読みました!これからも続き、頑張ってください! (2020年10月1日 21時) (レス) id: 054bf11f4d (このIDを非表示/違反報告)
じまさき(プロフ) - 葉月さん» コメントありがとうございます。こんなにも長い文章を一気読みだなんて嬉しい限りです!(TT)本日ちょうど続編公開しましたので、ぜひご覧ください!◎ (2020年10月1日 20時) (レス) id: 01dc0f93ee (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 一気読みしました!もう感動!最後の最後にやられました!新章も楽しみにしています! (2020年10月1日 11時) (レス) id: 054bf11f4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じまさき | 作成日時:2020年8月31日 19時