【あんスタ】僭越ですが！《七種茨》（１３）

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YOU









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「おはよう」








七「おはようございます」









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相変わらず出勤が早い茨くん。









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七「…どうぞお座り下さい？」









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副所長室のドア付近で


立ちすくむ私を、ソファへ促す。









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「あー、うん」









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そしてそそくさと


腰を下ろす私を見て、ひとこと。









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七「今日、メガネなんですね？」









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「えっ、」








七「それ、レンズ入っていないのでは？」









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そう。









今日の私は伊達のメガネをかけていた。








普段はコンタクトを付けていて、


仕事にメガネでくることはまずない。









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「いや、その…」








「…目が腫れてるから、誤魔化そうと思って」









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言いたくはないけど、


仕方なく訳を話す。









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すると、プハッと茨くんが吹き出す。









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七「あぁ、なんだ」








七「そんなことですか」









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「はぁ？」








「クソガキにこの乙女心はわからないでしょ？」








「自分はいいよね」








「その鬱陶しい前髪で隠せるんだから」









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指摘された恥ずかしさから辛口になる私。









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七「朝から抜群に口が悪いですねぇ」









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そんな私を呑気に笑う茨くん。









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七「自分も今朝、閣下にバレましたよ」









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余裕そうなのが、ちょっと癪。









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持ち帰らせてほしいと言った“あのこと”。









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私が心配しているよりも、


何だか茨くんは気にしてないみたいだった。









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