【あんスタ】僭越ですが！《七種茨》（８）

｡｡｡331 ページ37

IBARA






−−−−−−









.









もっと、巧みに、確実に。









.









上手く、立ち回りたいはずなのに。









.









.









七「自分は、あなたに気持ちをお伝えしました！」









.









.









再三、己の衝動に負け続ける俺。









.








.









七「しかしながら、」









七「その上でなお、自分を気遣って下さる…！」









.









.









また何を言っているんだと


頭の中では理解しているものの、


やはり、留めておくことが出来ない。









.









.









あなたがいると、


どうしても、溢れてしまう。









.









歯止めが、効かなくなってしまう。









.









.









.









七「た、例えばその…」









.









七「自分が今、Aさんにキスをしようとしたのなら…！」









.









七「あなたはそれを、拒むのでしょうか…！？」









.









.









あぁ、本当に。






何を言っているんだろうか、自分は。









.









.









「じょ、冗談…」









.









.









七「戯言ではございません！」









.









七「もしそれが嫌で、拒否すると言うなら、」








七「自分を突き飛ばして下さい…！」









.









.









明らかに困惑しているAさん。









それを気にも留めず、


グイッと肩を引き寄せた。









.









.









.









キスだなんて。









.









字面の意味や行為そのものを知ってはいるが、


その手立て順序、ましてや


経験などあるはずがないのに。









.









.









もう、どうにでもなってしまえと


俺はギュッと、固く目をつむった。









.









.

｡｡｡332→←｡｡｡330

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す