【あんスタ】僭越ですが！《七種茨》（８）

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JUN









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七「じ、自分には、黙秘権がございますので…！」








漣「そうですかい」









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観念したのか、ソファにどっかり


腰を据え直してやや投げやりな態度の茨は、


また大きく口を開け、プリンを食べる。









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正直、頭の切れる茨の考えていることなんて


凡人の俺になんて、


わかるはずも、理解できるはずもなかった。









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でも、“これ”ばっかりは


気付いてしまったんだ。









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茨じゃない。









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俺が、“あの人”のことばかり


見ていたから、気にしていたから、


わかったこと。









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少し、皮肉にも感じた。









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漣「茨って、」









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俺も自分の目の前にある


パフェの天辺のいちごを口に放り込んで。









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漣「Aさんのこと、」









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漣「好きっスよね」









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茨の持っていたスプーンが、


カランと音を立てて、テーブルに転がった。









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