♯2 癒してほしい和菓子屋の娘 ページ2
「うわあああああああああああああああああお母さんのバカあああああ」
叫びまくる。
これでもか、というくらいに叫びまくるけど、さすがに疲れてきた。
もうすぐ夏休み=和菓子屋にとっては忙しい時期。
なぜならそれは、お盆シーズンだからだ。
そのせいで毎年この時期は朝早くから仕込みをしたりなどで、お母さんとお父さんは忙しいので、代わりに家族みんな(鉄も含む時もある)の朝ごはんやお弁当を作らなければならない。
「うううう眠いし、お母さんにからかわれるし、もうううう誰か私を癒してよぅ・・・」
泣きそうだった。
朝から泣きそうだった。
「癒してほしいんですか・・・？Aさん」
そんな私のそばに、鉄の家に住んでいる吸血鬼のヒューちゃんのサブクラス(？)とかいう、相模がやてきた。
「そうなんだよ相模ぃぃ辛いよおお」
「あー・・・よしよし」
どうやら相模は寝起きらしい。
その証拠に神がぼさぼさで、眠たそうな目をしている。
「おはよう相模ぃ・・・」
「その様子だと、またお母さんにからかわれたんですね？」
「相変わらずだなぁ」と笑いながら、私の頭を優しく撫でてくれる。
相模は私の家に住み込んでいる。
お手伝いもしてくれるし、優しいしいい人だ。・・・・いい吸血鬼・・・かな？
「あっそうだ相模！相模は夜バイトだよね？昼は暇だよね？」
「基本的にはそうですよ？あっただヒューさんに呼び出しくらうとき以外なら、の話ですがね・・・あはは・・・ハハ」
「た・・・大変なんだね」
相模の表情から察するに、ヒューちゃんはよっぽど人遣い・・・いや、吸血鬼遣いが荒いんだなぁ・・・とわかる。
「あのね、あのね・・・私が夏休みになるまでの間、お母さんたちの手伝いをしてほしいんだって。うちは配達とかしてるけど、相模は日中は外でれないから、販売のこととかお願いしたいんだって」
「あぁ、そうなんですか。最近忙しそうですもんね、みなさん。わかりました、頑張りますね」
「おぉなんていい人なんだろう・・・！！ありがとう相模・・・！！」
私がそう言うと「いえいえ」と言いながら相模は洗面所に向かった。
「朝ごはん用意してあるからねー！」と相模に言うと、相模は「わかりましたー」と返してくれた。
やっぱり相模はいい吸血鬼だ。うん。
時計の針が6時半を告げた。
♯3 口が悪いがいい子な和菓子屋の息子→←♯1 温泉宿の向かいのお宅
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雨音春雨／闇屋やみや(プロフ) - ライラさん» ありがとうございます・・・！頑張ります！ (2014年4月30日 21時) (
レス) id: da20add480 (このIDを非表示/違反報告)
ライラ(プロフ) - 面白くてお気に入りに追加しました！更新頑張って下さいね!! (2014年4月30日 1時) (レス) id: 6e982edcd5 (このIDを非表示/違反報告)
雨音春雨／闇屋やみや(プロフ) - RUNAさん» ありがとうございます・・・！ (2014年4月4日 12時) (レス) id: da20add480 (このIDを非表示/違反報告)
RUNA(プロフ) - 鉄くんかっこええ…(*´ω｀*) (2014年4月3日 23時) (レス) id: 3778bef9bc (このIDを非表示/違反報告)
春雨(プロフ) - LEDライトさん» わああああああLEDライトさん！！！コメントありがとうございます・・・！！うれしいです！そうですね！お互い頑張りましょう・・・！！頑張ります・・・！！！！ (2014年3月9日 8時) (レス) id: da20add480 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春雨 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ayashoka1381
作成日時：2014年3月1日 23時
