来客者 ページ6
…ガチャ
玄関の鍵を開ける。
A｢…え｣
玄関を開けると、4人の男の子がいた。それも、見覚えのある顔付きだ。
1人は包帯で右目を隠し、1人はハチマキを巻いている。その2人の前には鋭い目をしたオールバックの少年と忍の格好をした少年が立っていた。少年二人は警戒心が剥き出しで戦闘態勢である。
忍の少年｢…ねぇ、アンタ誰？｣
A｢…東雲 Aです｣
少年の威圧に負け、ポロッと名前が出る。変な汗が背中を流れ、足は震えている。しかし、脳裏にはあることが一致した。
(…もしかして、猿飛佐助？BASARAの)
思った言葉はどうやら声にでていたらしく、彼の耳に聞こえてしまい、睨まれる。今にも殺しそうなほどの殺気。私は慌てて口を手で塞ぐ。
焦りながらも今の状態を整理する。佐助の横には頬に傷跡のあるオールバックの男が片倉小十郎、そしてその後ろには幼き頃の蒼紅、梵天丸と弁丸と思わしき少年。
でも何故だろう、私が知っているBASARAよりも年齢が幼い。佐助も小十郎に至っては、私とほぼ変わらない気がする。
忍の少年｢どこまで知っている｣
A｢っ…｣
これは本当の事を言った方が良いのか。でも信じてもらえる気は全くしない。
……グウウゥゥウウウ
自問自答している真っ最中、ベストタイミングで誰かのお腹が鳴った。犯人はどうやら弁丸？のようだ。恥ずかしそうにこちらを見つめる。
A｢え、可愛い…｣
忍の少年｢ねぇ｣
手に持った苦無が私の首元に当たる。ヒヤリという鉄の冷たさがより一層この雰囲気を際立たせ、ゴクリと唾を飲む。
しかし、ここでずっと動けないのも正直キツい。買ってきた食材を片付けたいという事もあるし、何よりお腹を空かした子もいる。
場の雰囲気に飲まれながらも、私は部屋の中に入ることを提案する。相手もさすがにこの状況を察し、玄関からリビングまで移動することが出来た。
買ってきた食材をしまい、炊飯器を開ける。案の定、人数分ほどのご飯は残っていたので、塩味のおにぎりを作った。
A｢良ければどうぞ｣
お茶とともにおにぎりを彼らの前に出す。4人とも誰も手を出そうとしないが、弁丸？は食べたそうな顔をしていた。
彼らの時代からしたら、何処の馬の骨かも分からない奴の出した食事なんて食べないだろう。毒が盛られていることだってある。
私はおにぎりを手に取り、1口食べる。もちろん、体に害は全くない。彼らは私の状態を確認すると、おにぎりに手を伸ばした。
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つる(プロフ) - 葦原 さくらさん» コメント、ありがとうございます！蒼紅、いいですよね〜！読んで下さっただけ、光栄の極みです！ゆっくりですが、頑張って更新しますね！ありがとうございました！！ (2018年5月24日 2時) (
レス) id: 5e578453d0 (このIDを非表示/違反報告)
葦原 さくら(プロフ) - コメント失礼致します。蒼紅推し、わかります。私は政宗様が推しですが、幸村も好きなので。とても楽しく読ませて頂きました。お忙しいとは思いますが、更新頑張って下さい。応援しております (2018年5月23日 15時) (レス) id: 1d858c77e8 (このIDを非表示/違反報告)
つる(プロフ) - 来兎さん» ありがとうございます！そう思っていただけて嬉しいです！頑張りますね！ (2018年4月22日 20時) (レス) id: 3957b1ebb1 (このIDを非表示/違反報告)
来兎 - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年4月22日 1時) (レス) id: a4dbc12876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲 | 作成日時：2018年4月16日 1時
