一緒だろ？ ページ38
佐助の撃沈から時は過ぎ、寝る時間。もちろん、マミーとも話はした。
私たちは寝室に向かう。梵天丸はご機嫌なようで、先程からずっと手を繋いだ状態。
梵天丸｢なぁ、一緒に寝るよな？｣
A｢え｣
小十郎｢梵天丸…｣
梵天丸｢だって、一緒にいてくれるんだろ？｣
褒美だ、と腕を引いて4人の寝室に連れ込もうとする。小十郎はそれを慌てて阻止した。
小十郎｢駄目だ。今日たくさん遊んだだろ｣
梵天丸｢うるせぇ！Aが褒美で『今日ずっとそばにいる』って約束したし！｣
小十郎｢駄目だっつってんだろ！言うこと聞け！｣
小十郎は梵天丸を引っ張り、私から引き剥がす。当然の事ながら、梵天丸は駄々をこねり、喚く。
梵天丸｢はーなーせー！おい、小十郎ォォ！Aがいいっつってんだ！｣
小十郎｢あ"ぁ？｣
小十郎は私を睨む。その迫力に身震いした。
A｢わ、私は、何も…｣
梵天丸｢…！ウソつき｣
A｢…へ｣
梵天丸は大人しくなり、私を睨む。そして、その目からはたくさんの涙が流れていた。
そんなつもりは無かった。泣かせるつもりなんて。
確かに、梵天丸への褒美は『今日ずっとそばにいる』ことだ。でも、まさか寝るまで一緒とは驚きだ。
梵天丸だけではなく、小十郎や佐助もいる。流石にこれはまずいよ。
それに、私はまだ明日も学校だ。起こしてしまうかもしれないし、寝坊してしまうかもしれない。
でも、今の現状、そんなことは言えない。何しろ私の好きな『双竜』の『伊達政宗』である。
小十郎は梵天丸を抱えたまま｢悪かった｣と言い、部屋に入る。私は閉まるドアを抑えて、中に入った。
A｢わ、分かった！い、一緒に寝るから！｣
小十郎｢….おい｣
A｢ごめんなさい。明日も学校があるから、朝までは寝れないけど、寝るまで一緒にいるよ｣
それでいいかな？と梵天丸に言う。実際、すごく恥ずかしい。
梵天丸は小十郎の腕からもぞもぞと抜け出して、私に抱きつく。顔をうずめているので、表情は分からない。
梵天丸｢…それ、本当か？ウソじゃないよな？｣
A｢ウソじゃないよ。約束｣
梵天丸｢うん｣
小十郎｢…ったく。さっさと寝るぞ｣
私達は布団を敷いて横になる。4人分の布団に5人で寝るのは、思っていたよりも狭くなかった。多分、まだお子様だからだろう。
左側から小十郎、梵天丸、私、弁丸、佐助の順に並ぶ。梵天丸は布団に入ってからも、私にがっちりくっついていた。
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つる(プロフ) - 葦原 さくらさん» コメント、ありがとうございます！蒼紅、いいですよね〜！読んで下さっただけ、光栄の極みです！ゆっくりですが、頑張って更新しますね！ありがとうございました！！ (2018年5月24日 2時) (
レス) id: 5e578453d0 (このIDを非表示/違反報告)
葦原 さくら(プロフ) - コメント失礼致します。蒼紅推し、わかります。私は政宗様が推しですが、幸村も好きなので。とても楽しく読ませて頂きました。お忙しいとは思いますが、更新頑張って下さい。応援しております (2018年5月23日 15時) (レス) id: 1d858c77e8 (このIDを非表示/違反報告)
つる(プロフ) - 来兎さん» ありがとうございます！そう思っていただけて嬉しいです！頑張りますね！ (2018年4月22日 20時) (レス) id: 3957b1ebb1 (このIDを非表示/違反報告)
来兎 - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年4月22日 1時) (レス) id: a4dbc12876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲 | 作成日時：2018年4月16日 1時
