撃沈 ページ37
ごふっと殴られる音がした。どうやら2人も気づいたらしく、ゲームをする手を止める。
音のするほうを見るとうずくまる佐助と極殺(？)状態の小十郎がいた。どうせ佐助がまた何かしたのだろう。だいたい想像がつく。
その場だけ空気が違った。弁丸でさえ佐助のもとへ向かわず、私の横にくっついた。
A｢どうしたの？佐助の所に行かなくてもいいの？｣
弁丸｢いいでござる。…だってAどのに悪いことを考えてるゆえ｣
A｢私？｣
弁丸｢昨日だってそうだったであろう…｣
弁丸は顔を埋めて言う。
弁丸｢だから、それがしがAどのを守るでござる！｣
梵天丸｢…俺だって！｣
お前だけずるいと言わんばかりにくっついてくる。うわぁあ、これ以上私を萌え殺さないで。←
私はありがとうと言い、気を紛らすためにゲームの続きをしようとリモコンを操作した。
それにしても、さすがは未来の『蒼紅』。『戦国BASARA』の『蒼紅』をとても上手に操作する。
hit数も私よりも断然多い。技の使い方も見事だ。おかげでレベルがどんどん上がる。
『伊達政宗』なんて、気が付いたら武器が全て揃っていた。梵天丸は伊達じゃねぇ！！←
一方弁丸は『真田幸村』をとにかく走り回す。攻撃なんて、私と比にならないほど上手。
それに比べて佐助は。私はちらりと佐助を見るとバッチリ目が合った。
佐助は冷や汗をかきながら笑う。その目は助けを呼んでいるようだ。
助けに行った方がいいだろうか。私はゆっくりと体を動かす。しかし、それは2人によって防がれた。
弁丸｢行っちゃダメ｣
梵天丸｢行くな｣
がっしりと腕に絡む2人。動けない。
梵天丸｢一緒にいてくれるんだろ｣
そうだった。今は2人のご褒美タイムだ。ここは大人しくしておくべし。
…すまない、佐助よ。この天使を差し置いて確信犯を助けに行くなんて、私には出来ない…！←
佐助は勘づいたのか、その場に撃沈していた。
✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄
佐助side
弁丸に振られて撃沈した俺様。向こうでゲームをし始めて、俺様には興味がない模様。
ならAに助けを求めるしかない。俺様はちらりとAを見た。
運がよく目が合う。もしかしたら、来てくれるかもしれない。
俺様は笑ってアピール。Aは一瞬迷った様だが、こちらに来ようと向いた。
しかし、ここで強敵『弁丸』と『梵天丸』の阻止。行くなと言わんばかりにAにくっつく。
俺様は再び撃沈した。
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つる(プロフ) - 葦原 さくらさん» コメント、ありがとうございます！蒼紅、いいですよね〜！読んで下さっただけ、光栄の極みです！ゆっくりですが、頑張って更新しますね！ありがとうございました！！ (2018年5月24日 2時) (
レス) id: 5e578453d0 (このIDを非表示/違反報告)
葦原 さくら(プロフ) - コメント失礼致します。蒼紅推し、わかります。私は政宗様が推しですが、幸村も好きなので。とても楽しく読ませて頂きました。お忙しいとは思いますが、更新頑張って下さい。応援しております (2018年5月23日 15時) (レス) id: 1d858c77e8 (このIDを非表示/違反報告)
つる(プロフ) - 来兎さん» ありがとうございます！そう思っていただけて嬉しいです！頑張りますね！ (2018年4月22日 20時) (レス) id: 3957b1ebb1 (このIDを非表示/違反報告)
来兎 - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年4月22日 1時) (レス) id: a4dbc12876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲 | 作成日時：2018年4月16日 1時
