現行犯 ページ32
A｢…ん｣
スマホのアラームが鳴る前に目が覚めた。もぞもぞと体を起こす。今日は佐助は来ていないようだ。
良かった。これで入られていたら、これからどうするか…。
アラームを解除し、ベッドから降りると、何故か佐助がいた。こちらには気づいていないようで、何かを読んでいる。
って…は？佐助？私、鍵閉めたよね？確認したよね？
朝からとんでもないサプライズ。こんなの嬉しくも何ともない。不法侵入で訴えるぞコラ。
A｢…ねぇ、何でいるの。どうやって入った｣
佐助｢あ、おはよー。ん、何？俺様がイケメンだって？｣←
…コイツ。かすがちゃん呼んでくるぞコノヤロウ。
私は佐助が読んでいたマンガを取り上げ、本棚に戻す。｢ちょっとー｣と文句を言う佐助を完全無視。
で、肝心の部屋のドア。昨日の夜と同じように鍵が閉まっている。なのに、どうして佐助がいるのか。
A｢どうやって入ったの｣
佐助｢え、普通に。忍び舐めんなってね｣
ウイングをぶちかましてくる佐助。ごめん、この状況でのウイングは何も萌えない。例えそれが政宗だとしても。
私は諦めて鍵を開けようと、枕元に置いてある箱に手を伸ばす。が、佐助は勘づいたのか、私より先に箱を開けて鍵を取り出した。
A｢か、返してよ。部屋から出れないじゃん｣
慌てて取り返そうと佐助に近づくが、佐助は私より身長が高いため、手を挙げて鍵を遠ざける。
飛んだり跳ねたりして、鍵を取ろうと目論見る。佐助はクククと笑っていた。…余計腹が立つわ。
幸い、時間はまだ5時45分。まだ時間には余裕がある。せめて、6時までには鍵を取らないと。
佐助｢ほら、早く取りなよー｣
佐助｢もうちょっと。頑張ってー｣
佐助｢俺様、天才！｣
幼稚な挑発で私をもてあそぶ佐助。それに乗ってしまう私。こんな状況が5分程続いた。
A｢佐助さん、いい加減返して。朝ご飯作らなきゃいけないし、学校に遅れちゃうから｣
佐助｢じゃあ行かなければいいじゃん｣
本当はそうしたいさ。でも内申が落ちたり、授業に遅れるのは嫌なんだよ。
A｢いいから返して｣
私は痺れを切らして佐助に飛びかかる。ちなみに、佐助の後ろにはベッドがある。だから、大きな音が出ることは無いし、何より痛くない。
佐助｢うそ…｣
佐助は驚き、そのままベッドへ倒れる。空かさず私はその上に乗り、佐助の持っている鍵に手をかけた。
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つる(プロフ) - 葦原 さくらさん» コメント、ありがとうございます！蒼紅、いいですよね〜！読んで下さっただけ、光栄の極みです！ゆっくりですが、頑張って更新しますね！ありがとうございました！！ (2018年5月24日 2時) (
レス) id: 5e578453d0 (このIDを非表示/違反報告)
葦原 さくら(プロフ) - コメント失礼致します。蒼紅推し、わかります。私は政宗様が推しですが、幸村も好きなので。とても楽しく読ませて頂きました。お忙しいとは思いますが、更新頑張って下さい。応援しております (2018年5月23日 15時) (レス) id: 1d858c77e8 (このIDを非表示/違反報告)
つる(プロフ) - 来兎さん» ありがとうございます！そう思っていただけて嬉しいです！頑張りますね！ (2018年4月22日 20時) (レス) id: 3957b1ebb1 (このIDを非表示/違反報告)
来兎 - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年4月22日 1時) (レス) id: a4dbc12876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲 | 作成日時：2018年4月16日 1時
