そんな事無いから ページ27
弁丸｢佐助ぇえぇぇえ！｣
勢いよく佐助に飛びかかる弁丸。その小さな手でポカポカと佐助の体を叩く。
佐助｢ちょっ！旦那！｣
弁丸｢おなごに何をしてる！おやかた様もおなごには優しくしろと言われているではないか！！｣
佐助｢俺様はちゃんと謝ったって｣
嘘つけ。何が｢誠心誠意｣だ。さっき、耳元で名前を呼んだだろ。
佐助は弁丸を抱き上げて笑う。その笑顔が本当なのかからかっているのかわからない。
私はゆっくりと体を起こし、ソファーに座る。未だに残る佐助の感覚に体が麻痺していた。
小十郎｢もう大丈夫なのか？｣
A｢いや、全然駄目です｣
小十郎｢…ったく｣
小十郎は頭を抱えてため息をついた。その横で梵天丸は様子を伺っていた。何故か暗く感じる。
梵天丸｢…｣
A｢梵天丸、どうかした？｣
梵天丸｢…アンタは、アンタは俺達が嫌いか？｣
小十郎｢…梵天丸！｣
A｢…そんな事！｣
梵天丸から出た言葉に驚き、大声を出してしまった。4人がこちらを向く。
A｢そんな事絶対にありえない！｣
だって『戦国BASARA』だよ？蒼紅主従だよ？しかも幼少期なら尚更だ。私が最も好きな人。
A｢だって…みんなの事大好きだもん！｣
上手くまとまらないのでとりあえず｢大好き｣。恋愛的な意味ではなく、推しとしての｢大好き｣だ。
佐助｢ふ〜ん。それってどういう意味？｣
弁丸｢さーすーけー！！｣
佐助｢はいはい、ごめんって｣
梵天丸｢それ本当か…？｣
俯いている梵天丸に近づき目線を合わせる。とても不安そうな目だ。だが言うことはただ一つ。
A｢もちろん、当たり前でしょ。ちゃんと梵天丸との約束、守ったじゃん｣
梵天丸｢約束…？｣
A｢うん。朝出ていく時に『絶対帰って来いよ』って言ったの、ちゃんと守ったでしょ？｣
梵天丸｢…！｣
梵天丸は目に涙を浮かべながら、私に抱きつく。そして、声を押し殺しながら泣いた。
梵天丸｢だって、
私は緊張で震えている手で梵天丸を抱きしめる。梵天丸の小さな体は私の胸の中に収まり、制服を濡らした。その横では、小十郎が優しい目で梵天丸を見ていた。
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つる(プロフ) - 葦原 さくらさん» コメント、ありがとうございます！蒼紅、いいですよね〜！読んで下さっただけ、光栄の極みです！ゆっくりですが、頑張って更新しますね！ありがとうございました！！ (2018年5月24日 2時) (
レス) id: 5e578453d0 (このIDを非表示/違反報告)
葦原 さくら(プロフ) - コメント失礼致します。蒼紅推し、わかります。私は政宗様が推しですが、幸村も好きなので。とても楽しく読ませて頂きました。お忙しいとは思いますが、更新頑張って下さい。応援しております (2018年5月23日 15時) (レス) id: 1d858c77e8 (このIDを非表示/違反報告)
つる(プロフ) - 来兎さん» ありがとうございます！そう思っていただけて嬉しいです！頑張りますね！ (2018年4月22日 20時) (レス) id: 3957b1ebb1 (このIDを非表示/違反報告)
来兎 - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年4月22日 1時) (レス) id: a4dbc12876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲 | 作成日時：2018年4月16日 1時
