繋いだ手 ページ14
で、あとは梵天丸。未だに手を繋いだままである。服を選ぼうとする訳でもなく、ただ手を繋いでいた。
A｢梵天丸も服選んでおいで｣
梵天丸｢…｣
小十郎｢…はぁ、ったく。梵天丸はテメェに選んでもらいたいんだとよ｣
梵天丸｢…！｣
梵天丸は図星なのか顔を赤らめ俯く。
A｢私が選んでいいの？｣
梵天丸｢…あぁ｣
小さく頷き、繋いだ手をより強く握った。
私は近くの服に手をかける。梵天丸の好みは分からないが、イメージカラーの青(蒼)から選ぶ。
『DRAGON』と書かれたTシャツや竜の書かれたハーフパンツなど、政宗を連想させるような服を見せると目を輝かせた梵天丸。
梵天丸｢俺これがいい｣
いくつか持ってきた服の中から気に入った服を選んだ梵天丸は、私から服を受け取り、大切そうに抱えた。その時離した手は少し寂しく感じた。
梵天丸は小さく｢ありがとう｣と礼を言うと小さく微笑んだ。小十郎も素直な梵天丸を見て安心したような顔をしていた。
✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄
弁丸｢Aどのー！｣
パタパタと走ってくる弁丸は佐助の手を引きながら走ってくる。佐助の手には選んだ服が抱えられている。
佐助｢待たせちゃった？｣
A｢いや、大丈夫だよー｣
佐助｢良かったー！旦那ったら赤色の服全部俺様に渡すから大変で｣
思った通り。抱えられた服は全て赤色で、幸村を連想させる。六文銭の描かれたTシャツなんて特にだ。
A｢お疲れ様(笑)あとは保護者組の服を選びに行こうか｣
佐助｢りょーかい｣
お子様の服をかごに入れて、大人の服が置いてあるコーナーへ。かごは保護者組が持ってくれた。そして空いた私の手にはお子様の手。まだ私は慣れず、顔が火照った。
小十郎｢なぁ、さっきから顔が赤いが熱か？｣
A｢ち、違う！違いますから！！｣
佐助｢照れてるんでしょー？｣
からかうように笑う佐助。小十郎は少し照れながら私を見た。
A｢な、慣れないんですよね…こういうの｣
佐助｢へぇー、小さい子相手でもなんだー｣
A｢ま、まぁ…｣
どうにも慣れない。するもされるも人肌に触れるのが慣れないのだ。異性からは特に。意識しちゃうし、何よりウブなんだろうな、私。
繋いだ手はいろんな感情でとても暖かかった。
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つる(プロフ) - 葦原 さくらさん» コメント、ありがとうございます！蒼紅、いいですよね〜！読んで下さっただけ、光栄の極みです！ゆっくりですが、頑張って更新しますね！ありがとうございました！！ (2018年5月24日 2時) (
レス) id: 5e578453d0 (このIDを非表示/違反報告)
葦原 さくら(プロフ) - コメント失礼致します。蒼紅推し、わかります。私は政宗様が推しですが、幸村も好きなので。とても楽しく読ませて頂きました。お忙しいとは思いますが、更新頑張って下さい。応援しております (2018年5月23日 15時) (レス) id: 1d858c77e8 (このIDを非表示/違反報告)
つる(プロフ) - 来兎さん» ありがとうございます！そう思っていただけて嬉しいです！頑張りますね！ (2018年4月22日 20時) (レス) id: 3957b1ebb1 (このIDを非表示/違反報告)
来兎 - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年4月22日 1時) (レス) id: a4dbc12876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲 | 作成日時：2018年4月16日 1時
