ラストスパート ページ18
「人数、やっと大分減って来ましたね……」
土「あぁ、あともう一踏ん張りってとこか…」
肩を上下させて息切れをしながらそんな言葉をチラホラと交わす。まだ敵は立っているが、向こうも相当体力を消耗しているし、人数も減って来たし、あともう少し頑張れば全員かたずけることができるだろう。
恐らく沖田くんの方も、終わってきていることだろう。もしかしたら既に仕事を終えているかもしれない。
さぁさぁ私達もラストスパートといきますか。と、そんな雰囲気をかもし出していた。
……その時だった。
敵「クッ……クッソ……!!」
私達のあまりの快進撃に向こうも追い詰められていることは理解に苦しくない。まぁこちらは追い詰めに行っているのだからそうだろう。だが流石に。
敵「テメーらの好きにさせるかよ!!!」
……敵が激情してライフルを連射してくるとは、誰も思うまい。
テロリスト集団、または誘拐集団の一員である恐らくしたっぱだろう男が、突然大型の高性能ライフルを手に構え、私達へと向けていた。その目は焦りからか血走っており、混乱しているのか呼吸もおかしかった。
一目で『まずい』と思わせるには、充分すぎる状況だった。そして、その男を斬り伏せることも間に合わなく、次の瞬間にはソイツはそのライフルのトリガーを無造作に引いていた。
バアアン!!バアアン!!というけたたましく、そして異常なまでに恐ろしい音が建物に響き渡る。連続で引き金を引いているソイツは、360度に回りながら弾を放ってくる。
銀「チッ、」
土「テメーら伏せろ!!瓦礫の影に退けエエエ!!!」
突然すぎる出来事に土方さんも冷や汗をかいている。私と土方さんは近くにあった瓦礫に背中を預けて身を引いた。他の隊士達も、残りのテロリスト達も隠れるなり伏せるなりとしているが、中には数人血を流して倒れている人もいる。仲間も敵も含めて。
深刻な状況の中、頭をおかしくしたのだろう男は仲間も敵も見境なく弾を入れていく。これはまた面倒なことになってしまったと、そう思えば私はふとあることを思いだし、瓦礫の隙間からそれを視界にいれる。
(そうだ子供達は…!?)
見てみれば子供達は、ザキが覆い被さるようにして伏せられていた。銃撃音に怯えてわぁわぁと泣いている。そして、
敵「うわあああああ!!」
男は何を思ったのか、はたまた何も考えていないのか、道連れにしようとしているのか。
ザキと子供達に向かってライフルを向けたのだ。
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ピピコ - マイさん» 天才なんてとんでもないです…!!このシリーズのヒロインは私自身もお気に入りです^^ そう言って頂けて嬉しいです!!ありがとうございます!これからも少しでもお楽しみ頂けると嬉しいです! (2017年7月5日 22時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - ピピコさん、天才です(^○^) 場面が思い浮かべやすいし、ヒロインさんもカッコいいし!続きも楽しく読ませていただきます(o^^o) (2017年7月4日 12時) (レス) id: ce3b99b0d3 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - ミンティアさん» こちらもまたありがとうございます!ミンティアさんのコメントはとっても励みになってます!どう転んで何処に着地するのか、私も全く分かりませんが、楽しみにしていただけると嬉しいです! (2017年6月19日 19時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
ミンティア - かなり遅れてしまいましたが続編おめでとうございます!他作品と共に此方の方も勝手に応援させて頂きます!どうやって物語が転ぶのか気になります。更新頑張ってください。 (2017年6月19日 17時) (レス) id: bb20e7ebdc (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - ハルさん» わ、わわ…!?ま、まさかあのハルさんからコメントを頂けるとは…!!うわ…!なんか嬉しすぎて手ぇ震えて文字打てない…!!(笑)応援まで頂けるなんて…!ありがとうございます!!私もハルさんのこと応援してます!!! (2017年6月12日 20時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピピコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipiko1030/
作成日時:2017年6月3日 21時