【あんスタ】瀬名泉の年の離れた妹は溺愛されています Ⅱ (ページ18)

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side 天祥院

ガーデンテラスの窓から、ぽかぽかと暖かい光木漏れ日みたいに溢れている。Aちゃんが転んでも大丈夫なように、人工芝が敷いてあるところにレジャーシートを被せると、一目散に寝転がり始めた。

『ぽかぽかしゃん、ねー？』

天祥院「そうだねえ、ぽかぽかしてて気持ちいね。こんな日はゆっくり寝たくなっちゃうよ」

蓮巳「たまには昼寝をしたって良いだろう？ Aも、お菓子は後であげるから眠かったら寝ればいいからな？」

『とんとん、てー？』

天祥院「今日は特別だから、敬人と僕がとんとんするよ。敬人、そのリュックに入ってるブランケット出してあげて」

敬人から受け取ったブランケットをかけてあげると、その中に頭を埋め込んで楽しそうな笑い声が聞こえてきた。きっと、小さい頃から使ってるこのブランケットにはたくさんの大好きな人の匂いがついているんだろう。

とんとんと背中を叩いていたら、いつの間にかすぅすぅと可愛い寝息に変わっていた。そんな愛おしい寝息を聞いていると、こっちまで微睡んでくる。

天祥院「今、敬人が何考えてるか当てようか？今日くらいはこのまま寝ても良いだろうって考えてるでしょ。生徒会長の僕が許可をするから寝てもいいよ」

蓮巳「何を言っているんだ、と言いたい所だが眠いので寝させてもらう。何かあったら遠慮起こせ」

天祥院「はいはい、おやすみなさい」

Aちゃんと過ごす時間は、ゆっくりゆっくり流れていくようで居心地がいい。忙しなくて目が回るほどの日々から解放されるみたい。暖かい日差しと、気持ちよさそうな２人の寝息にいつの間にか僕までつられて寝てしまいそうになる。

『 ……ふみゅ、、えーん、、、(泣) 』

蓮巳「……？だい、、じょ、、(撫)」

『けーく、、んーっ！(泣) 』

蓮巳「よしよし、大丈夫だからもう１回ねんねしな」

突然Aちゃんが敬人を求めて泣き出したと思ったら、僕には出してくれない甘い声で寝かし付けていた。それから１時間くらい３人でうとうとして、Aちゃんの目が覚めた頃にガーデンテラスに甘いものを買いに来た。

天祥院「Aちゃん、何か食べたいものはあるかな？僕達が何でも買ってあげるから欲しい物教えて？」

『むむっ？あーしゅ、けーちしゃん！』

蓮巳「食べ過ぎだろ、瀬名に怒られるぞ。英智も英智で何でも買うとか言うなよ」

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