ラストチャンス ページ37
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俺が特大火力で『爆破』を起こすと同時に、数秒前Aが天井に向けて投げたナイフがグサッと芝生に刺さった。
俺とAと女の3人の『個性』が同時にぶつかり、閃光と爆発音が炸裂した。
あまりの風圧に身体すら浮き、ゴロゴロと草原の上を転がされる。
激しい地響きと共に、衝撃で地面が草の根ごと抉り飛ばされた。
十数秒にもわたる轟きの中、俺の脳内には 凛とした声が響いた。
「＿＿＿＿＿＿＿『
その瞬間、全ての動きがピタリと止み、景色が灰色に変わった。
まるで古い映画のワンシーンを切り取ったようにも見えた。
「時間がない、手短に話すわ」
後ろから声が聞こえ ハッとして振り返る。
「A……！？どうしてここに」
さっきまで俺の前で、あの女と戦っていたはず。
『瞬間移動』か！？
いや、それでは今発動している『個性』は何だ！？
「これから君は、私の『個性』で
今は、その『個性』が発動するときに生じる『新たに埋め込まれた空間』の中にいるの。
……細かい説明はあとにして、まずはこれからの作戦を伝えるわ」
「作戦……？」
「君を30分前の過去に連れて行き、『司令官』と
でも、そもそも『司令官』に顔を合わせるのは簡単なことじゃないの。各
そこで、私だけが知る『緊急コード』ってものを君に伝えておくよ」
「お、おい待てよ！いくらなんでも話が急過ぎてワケわかんねぇんだけど………」
「＿＿＿＿＿私は」
俺の語尾に被せるようにして、Aが口を開いた。
「……私はこの『個性』を解除した途端、
「＿＿＿＿＿＿ッッ！？」
氷水の入ったバケツを頭からひっくり返したように、身体の熱が一気に冷めた。
俯いているせいで表情が分からないが、握っている拳が震えているのが分かる。
「だから、失敗は許されないよ。私だけじゃなくて、『世界』が掛かっているんだから」
Aは、ただの殺戮兵器ではない。
どこにでもいる、友達と毎日を楽しく過ごしたいだけの、ただの中学生だ。
この小さい肩に『全ての責任』を背負わせている この世界に、無性に腹が立って
苛立った憤りがじりじりと胸の奥に食い込んだ。
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瑞樹(プロフ) - この作品大好きです！ 更新を楽しみにしています！ (2022年12月8日 20時) (
レス) @page39 id: 92b8932be0 (このIDを非表示/違反報告)
フユフユ - これ最後夢主ちゃんとかも幸せになって欲しい (2022年6月26日 21時) (レス) @page29 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
むらかみ。(プロフ) - 新作待ってました！前作楽しませて読ませていただきました！！突然で申し訳ないですが、イメ画描かせてもらってもよろしいでしょうか？少し遅くなってしまうかもですが…(失礼)更新頑張ってください！！応援してます！！！！！ (2021年12月29日 20時) (レス) @page6 id: 49021efb12 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - あのさん» ありがとうございます！！！頑張って更新進めていきま〜す！！！ (2021年12月12日 19時) (レス) id: 3af9d9c4f9 (このIDを非表示/違反報告)
あの - 新作ですね！前作では完結おめでとうございます！(遅い)更新待っております！ (2021年12月12日 18時) (レス) @page15 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきや | 作成日時：2021年12月8日 19時
