裏のカオ ページ31
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五色side
「だからそんな………って聞いてんのか？おい、A」
机に突っ伏している彼女に声を掛けるが反応がなくて、俺は溜息をついた。
インターハイで宮城県代表として白鳥沢が全国行きを果たし、この夏休みの間に全国大会を終えたAたち。
結果はベスト8。数年ぶりに全国に行った上にかなりいい成績なのだが、どうやら彼女には納得のいかないものらしい。
『………瀬戸さんと、一緒に試合したかった』
「瀬戸さん？あぁ、女子の方のベストセッター賞取った人」
『ユース合宿で、全国で戦おうねって言ってたのに。
もっと………試合に出たかった』
蚊の鳴くような声で言うので、俺は屈んで耳をそばだてて聞き取った。
「………まぁ、気持ちは分かるけどよ」
『あんたに試合ラスト3点をサービスエースで決める快感は分かんないでしょ』
「何こいつムカつくんだが」
このままじゃダメな気がして、俺は話を逸らすことにした。
「そういえば、白布さんとはどんな感じなんだ？」
『……今その話する？』
「うわっ、最悪。五色もいるのかよ」
噂をすればとやら、教室の後ろの扉から彼が顔を出してきた。
『………あ、白布さん』
「なんですかその言い方！そんなに俺がいて嫌ですか！？」
「五色じゃなくてAに用があるだけなんだよ。
というか普通にうるさい」
小さく 失礼しまーす、と声を掛けて白布さんが教室に足を踏み入れた。
うちのクラスの白布さんファンの女子が騒ぎ始めたが、そんなこともお構いなしに彼はズカズカと俺たちの所に来た。
「女バレ主将たちが、Aのことを心配してたから様子見にきた」
『……先輩たち、何て言ってましたか』
「取材とかみんなの前ではニコニコしてたけど、多分落ち込んでいるのを隠しているよね。ってさ」
「あぁ。俺もテレビに映るAが平気そうな顔してたから大丈夫だと思ってたけど、学校来てビックリだよ」
「お前は黙ってろ」
「白布さん酷いです！」
相変わらず冷たい目をする白布さんに半泣きになっていると、席に座ったままのAがぽつりと呟いた。
『………深い意味は特になくて、ただ人前で泣きたくないだけなんだよね』
「俺の前で泣いたことあるくせに？」
「な゛っ……！？」
『は、はぁ？あの時は仕方ないでしょ！』
「ま、何でもいいけど。あの顔を見ていいのは俺だけだからな」
「！？！？！？」
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ゆきや(プロフ) - ワカさん» 本編を最後までお読みいただき、ありがとうございました！喜んでいただけてとても嬉しいです！！ワカ様もどうぞお身体にお気をつけてください。 (4月6日 17時) (
レス) id: 0a45871910 (このIDを非表示/違反報告)
ワカ - 私もハイキュー大好きで、これ読んでたら自然に涙が流れて来ましたwでも、それくらいこの作品は魅力のある話だと思っています。今後共体に気おつけて頑張ってください！！この作品ではお疲れ様でした！(´；ω；｀)ｳｯ… (4月4日 17時) (レス) @page50 id: 98e979a673 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - 神無月さん» コメントありがとうございます！ハイキューは本当に奥が深い作品ですよね、！！同じ気持ちの人がいて嬉しいです (1月17日 21時) (レス) id: 0a45871910 (このIDを非表示/違反報告)
神無月 - 面白かったです！やっぱりハイキュー最高ですね！ (1月9日 16時) (レス) @page50 id: f275669b86 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - るれろさん» わかりにくくてすみません！ネタバレさせてしまって申し訳ないて゛す……。第一章からゆっくり楽しんでいただけると嬉しいです！！ (12月4日 17時) (レス) id: 270ca5dafb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきや | 作成日時：2023年11月11日 15時
