127.天と地に分かたれし運命2 ページ21
六魔は全員倒れたし、今回のミッションはもうクリアした。あとは帰るだけだね。
エ「ジェラール、お前はこれからどうするつもりだ?」
ジェ「……わからない。」
……ギルドに来て欲しいっていうのは流石にわがままなのかな。せっかく会えたのに、このまま別れてしまうのは寂しい。
エ「フェアリーテイルはお前のような者も受け入れるギルドだ。光を見たくはないか?」
ジェ「……っ。」
?「全員その場から動かないように!」
グ「地面に文字……魔法陣だと!?」
ナ「だー、動けねえ!」
拘束されてる?………まさか。
?「私は新生評議員第四強行検束部隊隊長ラハールと申します。」
楽園の塔での一件からもう発足していたなんて……厄介な。悪を裁くという大義名分の下で動く組織。正義のためなら実力行使も厭わない。餓狼騎士団にある意味似ている。
……そういうの嫌いだ。
ラハール「我々の目的は六魔将軍の捕縛。そこにいるホットアイをこちらに渡してください。」
ジュラ「ま…待ってくれ!」
ホットアイ「いいのデスネ。ジュラ。……善意に目覚めても過去の悪業は消えませんデス。私は一からやり直したい。」
あの時餓狼騎士団に入らなかったなら、立場が違っていたら……捕まるのは私の方だったのかもしれない。
ル「なんかかわいそうだね。」
ハ「あい。」
グ「仕方ねえさ。」
一夜「もうよいだろ!術式を解いてくれ!」
ラハール「いえ、私たちの本当の目的は六魔将軍ごときじゃありません。」
貴「!」
ラハール「評議院への潜入…破壊。エーテリオンの投下。……貴様だジェラール!!来い!抵抗する場合は抹殺の許可もおりている!!」
お兄ちゃんっ………!なされるがままに拘束される姿を見つめることしかできないなんて。
やっと会えたのに。これから兄妹らしくなれると思ったのに!もっとお兄ちゃんのことを知りたかった……なのに!!
ラハール「ジェラール・フェルナンデス。連邦反逆罪で貴様を逮捕する!」
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作者名:刹那 | 作成日時:2020年3月30日 8時