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98.雷のココロ ページ40

貴「ん、あれ?なんともない。」

ラ「ばかな、たしかに起動したはずだ!」

フリード「ラクサス。もうこの辺でいいんじゃないか。」

ラ「あん?」

フリード「オレたちはもう十分戦った。それにラクサス自身が望んでいない。現に、今の技による被害はゼロだった。」

ラ「勝手な考えを押しつけるな!」

貴「そっか、妖精の法律(フェアリーロウ)は敵と認識したものにしかダメージを与えない魔法だからラクサスは…」

フリード「心の内側を魔法に見抜かれた。魔法にウソはつけないな、ラクサス。」

貴「これがラクサスの本音ということ。」

ラ「黙れっ!黙れ!オレは違う。オレの邪魔をする奴は全て敵だ!敵なんだ!」

フリード「もうやめるんだ、ラクサス。マスターの所に行ってやれ、危篤状態なんだ。」



危篤!?……マスターが死んじゃうの?



ラ「ジジィなんかどうなってもいいんだよ!」

ラ「オレはオレだっ!ジジィの孫じゃねえ!ラクサスだっ!ラクサスだぁあああーっ!!!!」



ただ認めてもらいたかった。そんなことのためにここまでしたってことだよね。

血管が切れる音がした。



貴「そんなことみんな知ってる。」

フリード「!」

貴「思い上がり過ぎ。マスターの孫がそんなに偉いの?そんなに違うの?」

貴「血の繋がりなんかに縛られるな!ギルドこそが私たちの家族でしょうが!!!」

ラ「……おめえに何がわかる。」

貴「何でもわかってなきゃ仲間じゃないの?知らないからお互いに手を伸ばすんだ!」

ラ「黙れぇえええっ!!!!」



鉄拳がぶつかり合うものの、体の痺れで力が抜ける。体にヒットした。地面に叩きつけられる。



貴「う…ぐ……。」



血が止まらない。鉄の味がする。体が動かない。



貴「ぜぇ…はぁ…ギルドは……キミのモノじゃない。よ…く……考えて。」

ラ「黙れぇ!!雷竜方天戟!!」

フリード「よせ、ラクサス。今のユイにそんな魔法を使ったら!」

貴「ダ…メ……。」



足に力が入らない。



フリード「殺す気かあっ!!!」



一か八か、桜刹を斜めに投げた。

99.それは竜を滅し、魅了する魔法→←97.雷の法律



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刹那(プロフ) - 感想ありがとうございます!更新がかなりゆっくりになってしまいますが精一杯頑張ります! (2018年12月15日 15時) (レス) id: eeb9f84870 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - はじめまして!とても面白かったので大変だと思いますが頑張ってください!続き待ってます(*´-`) (2018年12月9日 22時) (レス) id: f430c0199a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那 | 作成日時:2018年10月8日 10時

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