85.取材日 ページ25
翌日。
取材か……よし、今日は休もうかな。布団の中でそう決意し、二度寝をする体制を整える。
エ「さあ、ギルドに行くぞ！」
貴「なんでここに……」
ここは私の家。鍵もかけてある。
エ「窓から入った。」
貴「いやいや、おかしいでしょ。」
エ「ひょっこり死んでいるかもしれないじゃないか。」
貴「いや、まだ生きてるから。勝手に殺さないでよ。」
エ「フッ。冗談だ。それに、今日は来ないつもりだったのだろ？」
まあ。
取材の人……週刊ソーサラーだっけ？あの人のテンションが高すぎてめんどいんだよね。
ただ、いつもよりテンションの高いエル姉は珍しいからギルドに行った方がいいのかな。
エ「さあ、行くぞ。」
貴「……仕方ない、か。」
ギルドに行く道でたわいもない話をする。マスターだけじゃなくて、みんなが浮かれているみたい。
貴「来ちゃったか。エル姉の側にいると取材の人に遭遇する可能性大だから、しばらくは別行動で。」
エ「そうか。せっかくユイの自慢をしようと思ったのにな。」
貴「いやいや、本人の前でとか恥ずかしすぎでしょ……」
エル姉に手を振り、ギルドの奥の方の席に座った。
ギルドに来たはいいけど、やることもないな。
貴「ま、取材が来ないように大人しくしとくのがいいね。」
今はエル姉が取材を受けていた。予想通りエル姉はたくさん質問をされていた。ま、カッコよくて強いから当然だけどね！
その横でルーシィが必死にアピールをするけど、華麗に無視され、グレイの方へ行った。……どんまい。
カナ「お、ユイ！暇なら一緒に酒でも飲まない？」
貴「カナ。私はまだ未成年だよ。」
カナ「相変わらずおかたいねえ。」
貴「いや、流石に16歳が飲むのはマズイって。」
強引に酒に誘ってくるのを手で制す。ミラ姉あたりがいつもは助けてくれるんだけど見当たらない。
あれ？どうしたんだろう。
ル「はいはいみんな〜注目！今から歌いま〜す！」
あー、ルーシィがとうとうおかしくなったな。バニーちゃんの格好なんかしちゃって。比較的、舞台に近い席だからルーシィの表情が見える。
やけっぱちだなぁ。……ん？
貴「？！」
ガ「………。」
ガジル！？全身白い格好でギターを片手に舞台に立つ。
……ミラ姉が歌うときの演出と一緒だからビックリした。ギターは下手だけど、何気にいいことを言ってる。
ガ「オレが作った曲だ。『BEST FRIEND』聴いてくれ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 123人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
刹那(プロフ) - 感想ありがとうございます！更新がかなりゆっくりになってしまいますが精一杯頑張ります！ (2018年12月15日 15時) (
レス) id: eeb9f84870 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - はじめまして！とても面白かったので大変だと思いますが頑張ってください！続き待ってます(*´-`) (2018年12月9日 22時) (レス) id: f430c0199a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：刹那 | 作成日時：2018年10月8日 10時
