80.その呼びかけで ページ20
起きて、ナツ!
貴「ナツ、ナツ!」
ナ「……ユイ?って、なんでエルザとラクリマの中にいるんだ!」
貴「説明はあと、とりあえず私達を引きずり出して!中からじゃ出れない。」
ナ「任せろ!」
ナツが手を差し伸べてくれた。私はその手を掴む。反対の手は、意識のないエル姉を離さないように抱きとめる。
ナ「うおおおお!」
すごい力とともに外へ出れた。
貴「ナツ、ありがとう。」
ナ「どうしてあの中にいたんだ?」
貴「エル姉がエーテリオンを抑えるために中に入って融合しようとした。で、私がそれを止めようとして中に入ったってわけ。おかげで爆発しないで済んだけど。」
ナ「難しいことはよくわかんねえ。」
貴「ハハッ!相変わらずだね。ま、でもナツが起きてくれないとできなかったからありがとう。」
ナ「何言ってんだ、当たり前だろ!ほら、帰んぞ。」
ナツがエル姉をお姫様抱っこして塔の外へ出た。外には心配そうな顔をしたルーシィ、グレイ達と……ジュビア!?
ル「ユイ!エルザ!ナツ!」
貴「あれ、なんで?」
グ「フェアリーテイルに入りたいだとよ。オレ達と一緒に戦ってくれた。」
貴「そっか、ありがとう!」
ジュ「そんな、ジュビアは……敵だったんですよ?」
貴「今は違うでしょ?それに、心配そうな表情を浮かべている人が悪い人なわけないから。」
ジュ「!」
貴「ようこそ、フェアリーテイルへ!」
ル「よかったわね、ジュビア!」
ジュ「グ、グレイ様は渡しませんけどね。」
ハ「ユイ、大丈夫?」
貴「ハハッ。ちょっと疲れちゃったっぽい。エル姉が起きたら言って。」
フェアリーテイルなしじゃ生きていけない。
……私達も同じだから。二度とこんなことしないで!!って。
グレイside
中でなにがあったのかわかんねえけど、とりあえずいろいろと片付いたことはわかった。
涙を流しながら気を失ったユイを受け止め、抱える。
エ「ここは…!?」
目ぇ覚ましたのか!心配かけやがって!
ル「よかったぁ!無事だった!!」
ナ「ユイだ。」
エ「………。」
ナ「ユイは泣きながら言ってた。
……私達も同じだから。二度とこんなことしないで!!」
エ「うん……ありがとう。」
全然似てねえな。もっと可愛い声なんだよ。
グ「……声マネ下手だな。」
ナ「うっせえ。」
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刹那(プロフ) - 感想ありがとうございます!更新がかなりゆっくりになってしまいますが精一杯頑張ります! (2018年12月15日 15時) (レス) id: eeb9f84870 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - はじめまして!とても面白かったので大変だと思いますが頑張ってください!続き待ってます(*´-`) (2018年12月9日 22時) (レス) id: f430c0199a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2018年10月8日 10時