22、4年ぶり ページ26
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_________「………赤司か?」
オレはその声のする方向へ、振り返った。
黒いスーツに白い紙袋を持ち、びっくりしたよく知る顔があった。
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卒業して以来一度も出会うことのなかった
共に頑張ってきた、部活仲間。
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赤「_________黛さん……ですか?」
かつての部活仲間である、黛千尋がそこにいた。
黛「…なんで、お前が神奈川にいんの?」
赤「いや、それはこっちのセリフです。黛さんはなぜ…」
すると、黛さんはガシガシと頭をかいてこう言う
黛「あーはいはい、オレが先に言えってことな?
オレはこっちで就職すんだよ。だから、もう住んでんの」
赤「え……実家は京都ですよね?なぜこっちで…」
黛「…あーー、もうそんなことはいいんだよ。お前は?どうなの?」
強引に切られ話を振られる。
赤「あー…嫁の親の墓がこっちにありまして」
黛「なるほど、嫁の…
……ちょっと待て、今「嫁」って聞こえたぞ?」
赤「はい、先月結婚しました」
黛「はっ!??」
赤「あと、子供ももう身ごもってます」
黛「えっ、ちょっ…お前まだ20歳だろ??つか、まだ学生…」
赤「はい」
黛さんはしばらく放心状態になった後、ハァァ…と大きなため息を漏らした。
黛「昔からやること無茶苦茶だけど、本当今だにえげつねぇなぁ…」
赤「…?なんか、呆れてます?」
黛「……ふっ……そうだな
変わってなさすぎて呆れたかもな…?」
黛さんはそう言って笑った。
貴方もたいがい、変わりませんね…
でも少し……表情が豊かになりましたか?
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黛「あー、何年振りだ?このどことなく見下されてる感じ?」
赤「きっかり4年ぶりですね。あと、別に見下してませんよ、失礼な」
その後、しばらく二人で歩きながら会話をした。
黛「……奥さんの妊娠何ヶ月?」
赤「はい、今4ヶ月目ですね」
黛「………20歳になった瞬間、生でやったのかよ…(引」
赤「誕生日覚えててくれたんですね?ありがとうございます^ ^」←
黛「…食えねぇ奴(奥さん可哀想…)」←
赤「…ところでさっきから気になってたんですけど、
なんでスーツなんですか?」
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喜奈(プロフ) - ずっと追いかけていた作品でした。この作品に出会って赤司くんと黄瀬くんが本当に好きになりました。こんなに綺麗な作品他にあるのだろうかと思っています。私の黒バスの青春がたくさん詰まっている作品です。また最初から読みます!今まで本当にお疲れ様でした! (11月17日 1時) (レス) id: 914292acc3 (このIDを非表示/違反報告)
ユリイカ - たまたま通知が届き、まさかと思って久しぶりにサイトを開いたらこの作品が完結してて夢かと思いました!今日まで最初から全話読みかえしました。分かっていてももうずっと号泣ですw特に神奈川勢の友情がほんとに泣けます。長期連載、本当にお疲れさまでした。 (11月1日 16時) (レス) id: 88c818d4ea (このIDを非表示/違反報告)
律果 - ユズキんさん、待ってました!待ってました!!長い間更新されてなかったのにすべての伏線回収をされ、さすがの文才で完結させて下さいました。この物語ずっと大好きでした!感動と幸せでいっぱいです。素晴らしい作品をありがとうございました! (11月1日 15時) (レス) id: 2f1a6ece96 (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 一日でシリーズ全話読破させて頂きました!読後、めっちゃ幸せな気持ちになれる作品だと思います。時々ボロ泣きしながら読んでいました。素晴らしい作品をありがとうございます! (2018年2月12日 19時) (レス) id: 667d573e94 (このIDを非表示/違反報告)
きい - 初コメです!この作品の本編の最初からずっと読ませていただいています!とてもとてもいいお話で何回も泣かされています(笑)この作品もユズキんさんも私は大好きです!応援しています! (2017年12月2日 11時) (レス) id: 934f3f5608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユズキん | 作成日時:2015年3月10日 18時