【カゲプロ】世界を憎む少女の話【シンタロー】

※目隠し5※デパートにて2 ページ6

いきなり頭を抱え、うずくまる男。

それを見て笑う少女。

実に歪で、異様な景色。

やがて

貴「さてと…存分に笑ったし、
本拠地に行くとしますか。」

少女はそう呟き、また、その目を怪しく光る赤い色へと変えた。

男「た、大変だぁぁぁ!!け、警察がいつの間にか、大勢侵入してきてる。」

男はそう言い、走り出した。

どうやら少女が男に見せているのは、大勢の警察の幻らしい。

少女は、ただ、薄く笑みを浮かべながら、テロリストについていった。

男「ボス!!警察がすぐそこに…!!」

ボ「な、何!!」

その男の言葉に
ほかの強盗犯達は慌て、
人質達は絶望に満ちた顔に
一筋の希望を照らし出した。

貴「アハハハ。おじさん僕は警察じゃないよー。」

この場にそぐわない声を出しながら少女が現れた。

ボ「あいつが警察…か?
フハハハハ。ただのガキだろーが。」

強盗犯のボスは、少女を見て笑い出した。

ほかの強盗犯達もだ。

テ「こ、こいつがけいさ…ガハッ。」

突如、一人の強盗犯が倒れた。

貴「人を見てそんなに笑わないでくれますか。…気持ち悪い。」

その声と共に倒れた強盗犯の影から、少女が現れた。

そして、少女は呆然とするほかの強盗犯達の鳩尾を殴って、
気絶させていく。

残りは、強盗犯達のボスだけになった。

ボ「お、お前何者だ!!」

貴「何って、人間ですよ。^^」

ジリジリと近づいて来る少女。

追い詰められたボスは、

ボ「くそっ、こうなったら。」

と言って、人質の中にいる、
赤ジャージを着ている少年の方を撃とうとした。

貴「ﾁｯ。」

少女が銃を奪おうとするも、
追い付かず、




　 パンッ



、


という音が響き、
銃弾は少年の頭を……

いや、正しくは頬を、かすった。

だが、少年は気絶してしまい、
倒れてしまった。



貴「……僕の前で人を撃つなんて、
いい度胸してんじゃないですか。
……そんな貴方に、生き地獄ってやつを見せてあげましょう。」

そう言うと、少女の目が再び赤く染まった。

?「目が……赤い。」

そして、ボスがその目を見た。



とたん、


ボ「うわぁぁぁぁ。助けてくれぇぇ。
し、死にたくない!!」

そう叫び、うずくまりだした。

少女はというと、そんなボスを無視し、倒れてしまった少年の安否を確認していた。

と、

?「少し、聞きたい事があるんだが。」

※目隠し6※赤い目→←※目隠し4※デパートにて

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