【３】エイリア最強少女は世界１を求めて【FFI編】

第９７話「風神の舞」 ページ7

鬼道「(今ここで風丸を入れてくるという事は…)ﾆｨｯ」




ふと鬼道の方を見てみると、少し骨格を上げて何かに気づいたような顔をしていた


恐らく鬼道には久遠監督の意思が伝わったのであろう



ヒロトのスローインはリュウジへと出される…が



リュウジ「なっ!!!(どうして?!何が足りない!!)」


治兄ちゃんの素早いカットにより、遮断される



貴女「ったぁ!!」




読んでたよ、そう来るって!!!



リュウジへのボールをカットし、油断した治兄ちゃんの所から更に私がボールを奪う


さっき鬼道は風丸が戻ってきた時に笑みを浮かべた


…てことは




貴女「風丸…!」



彼にパスを出せばいい!!


誰にも阻まれぬことのないボールは、綺麗に風丸の足元へ






風丸「『風神の舞』ｯｯ!!」


「うああぁあああ!」


円堂「やった!!」

貴女「まさか新必殺技を完成させて来るとはね…」



これには驚いた


風神の舞、かー…綺麗な技だなぁ



貴女「しかも新技ってDFライン破るってかっこよすぎかよ…!」




一人ではしゃいでいるといつの間にかボールは豪炎寺へ




豪炎寺「『爆熱ストーム』!!!」

源田「『ドリルスマッシャーV2』!!!」





豪炎寺の爆炎シュートに、源田も進化させたドリルスマッシャーV2で対抗するも…





源田「ｸｯ うあぁあああ!!!」




―ﾋﾟｰｯ!!





結局豪炎寺のシュートに押され、イナズマジャパンは１点取得


これでやっと同点に追いつくことが出来たのだ




ベンチでも喜ぶ秋の声が聞こえた



―ﾋﾟｯﾋﾟｰｯ





前半終了を告げるホイッスル




貴女「ﾊｧｯ ﾊｧｯ」





未だに肩で息をする私だが、他の皆は私より疲れている様子ではない



前半でこれだけの消耗




…この消耗に見合った結果を出せた?



ううん、全然１ミリとして出せてない








貴女「ﾁｸｼｮｳ……ｯ」




ｷﾞｭｩっと両手の拳を強く握る


今の自分のプレーに対しての怒り




これじゃぁ、私のせいで…私が足手まといになって負けてしまう




ふと風丸の方をみれば、先ほどの必殺技の事で円堂たちに囲まれていた





貴女「(褒められる風丸…羨ましい……)」





役に立てない自分が憎い


このままじゃ…





貴女「(本当に私の存在価値が無くなってしまう…)」




*

第９８話「努力の結晶」→←第９６話「ダメなところ」

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