【３】エイリア最強少女は世界１を求めて【FFI編】

第１３３話「ハイリスク」 ページ44

私がお手洗いから戻ると、後半のメンバーチェンジが行われていた




貴方「リュウジと鬼道がベンチ…?」

虎丸「はい…緑川さんだいぶ無茶してたみたいで、足にきているようです

鬼道さんは土方さんと衝突したときに、膝を痛めていたようで…」



貴方「!! そう、だったんだ…」





気づかなかった…


私ってばまた……






貴方「…それで、代わりに出るのは?」


虎丸「……それが」


不動「俺だよ」


貴方「不動…!?

まさか、あんたが試合に出るの…?」



不動「あぁ、何か文句あっか?」

貴方「…別に」


虎丸「敵は不動さんを知らないとかで、ジョーカーなんですって」


貴方「あんたがジョーカー……」





虎丸から私が抜けていた間に起きたことを聞いて、状況を把握した



まさか鬼道の代わりに不動とは…


監督も思い切った事をするもんだ、この大事な試合で馴染めていない不動を


こんな不動をだすとは



確かに不動は今までの試合に出てないし、他のチームにデータは無いだろう。


上手くいけば、こちらにまた流れが傾くかもしれない…けど




それはかなりのハイリスクですよ、監督






貴方「(後半戦、荒れそう〜…)」





なんて事を呑気に考えていた私は、この後の後半戦で起きる自身の悲劇に気づけていなかったのだった









貴方「不動を入れただけの１０人態勢…一人いないのは厳しいんじゃ…」





なんて思っているけど、それはさすがにね


意見いってもスルーされそうだし





貴方「(円堂…貴方は一体いつになったら戻って来るの…)」






*



チャンスウ「今…彼らは龍の恐怖にバラバラです」

アフロディ「でも、油断は出来ないよ」

風介「円堂と…Aか?」

アフロディ「円堂くんがまだ出てきていない、彼はジャパンの精神的支柱だ

それに、なんだかんだ言ってAもまだ実力の３分の１も出していないと思うよ」



チャンスウ「無論、警戒は続けます」

晴矢「でもよぉ、こんな戦い方していいのかよ?なんつーか、胸糞ワリィ感じすんだよな」


チャンスウ「そんなことないですよ、さぁもうすぐ試合が始まります」


風介「……」


チャンスウ「後半戦、うんと楽しみましょう…風音Aさん ﾆﾔｯ」








*

第１３４話「孤立」→←第１３２話「動揺狙い?」

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