【３】エイリア最強少女は世界１を求めて【FFI編】

第１２５話「キャプテン」 ページ36

貴方「(集中しなきゃ)」




豪炎寺にとってこれは最後の試合


私にとっては仲間同士での、家族同士の試合




――ﾄﾞｸﾝｯ ﾄﾞｸﾝｯ






実況者が説明する声すら遠くに聞こえてる




監督、何故私をスタメン入りにしたんですか?






貴方「(どうせなら、外してほしかった)」






私は戦えるだろうか



風介と、晴矢を前に。



ただでさえ私はネオジャパン戦で―…




それに監督が円堂をベンチ入りにして私をキャプテンにするって、新手のいじめですか…





緊張面の立向居に声をかける綱海



そんな配慮すら、今の私じゃ余裕がない






貴方「(駄目だ、落ち着け、集中して…ｯ)」





今は私がキャプテンなんだ



私が、しっかりしないといけない




チームを引っ張らなくちゃ…!!!






ヒロト「A……?」






円堂がベンチスタートなことに、各々不安があるようだが試合はその不安が消えるのを待ってはくれない




豪炎寺「いくぞ吹雪」


吹雪「うん!」





イナズマジャパンからのキックオフで試合はスタート



まずは吹雪がボールを持って上がる




鬼道「吹雪、右サイドだ!」


吹雪「うん!」




向ってくるアフロディを突破すべく、右サイドにいる風丸へパス



それを風丸はキャッチ、そのままライン際を駆け上がっていく



次々に敵を抜いていき、上がっていく雷門




風丸「たのむぞ!」





中央にセンタリング




吹雪と豪炎寺がそこに向かうが、チャンスウの指令に従いぴったりとマークに着かれてしまった２人




貴方「ﾌｯ(甘いわね)」




そんな簡単にボールを渡すわけないでしょうが





そう、これはセンタリングと見せかけた






貴方「ﾊｧｱｱｱｯ!!!『スターリィ・ティアー』!!!」






私へのパスだっての!!





先制点はもらった!っと思ったのもつかの間



シュートを打つ際に見えた、風介と晴矢





貴方「…ｯ」




心が揺らいだ



それは、私の放ったシュートでわかる




きっと、監督以外には気づかれない程度だろうけど





ボールを相手に渡してしまったため、今度は韓国の猛攻撃




風介、晴矢、アフロディの３人が上がっていく



チェ・チャンスウの指示のもとで…





えーっと、えーっと……ｯ






キャプテンって、こんな時どうしたらいいの?!



わかんないよ…!!









円堂_____ｯ

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