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第三十五夜 ページ37

天月side


うらた「お、前…約束なんかして、本当に俺達を守り抜く気か?!この場にいる奴ら全員合わせたって、六人もいるじゃねぇか!!」

『守る。約束だからね。』




涙なんて皆引っ込んだ。
でも俺は、そんな事どうだっていいんだ。それよりも、彼女が下したその約束が、何よりも気掛かりだった。




天月「…A、本当に約束して良かったの。」

『あぁ。』




俺の記憶にある中で、Aの初めての約束。ただでさえ長い魔法使いの一生分の記憶が、俺にはもう一人分入っているが、それでも、彼女が約束をした所を見た事が無かった。

魔女の約束なんて、そうそう見られるものじゃない。




『これで二度目だなぁ、約束をするのは。』

そらる「前にも一度したのか。」

『…あぁ、そうだね。過去に、一度だけ…一等愛しい、あの人の、為に…』




そう言って、彼女は儚く笑った。
どこか遠くを見つめる深紅の瞳は、少しだけ潤んでいるようにも見えたが、深く言及はしなかった。




『…さぁ、涙は引っ込んだようだし!話の続きをしようか!』

坂田「めっちゃ通常運転やな…魔女の約束の余韻とかないん?」

『そんな余韻要らん。珍しい事ではあるが、大したことじゃない。』

luz「嘘やん…めっちゃ珍しいし、大したことやろそれ…」




水晶玉を片付ける彼女の後ろ姿は、今までよりも、一回り大きく見えた気がした。



#%#%#%#%#%#%#%#%#%


次回、追記&解説載せます。

情報量が多いので一旦整理を。。。

解説→←第三十四夜



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夜透田 流(プロフ) - 夜空さん» コメントありがとうございます!さらに面白い続きが書けるように頑張っておりますので、暫しお待ちを……! (2021年3月23日 1時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - これいいです!!!面白い!頑張ってください!! (2021年3月22日 18時) (レス) id: e4bf4be51b (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - 夜桜さん» ありがたいお言葉…泣 作品の続きが思い浮かばず、ずっと悩んでいましたが、ぼちぼち書き下ろしていきたいと思います…良ければこれからもよろしくお願いします (2021年1月11日 0時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 久しぶりに読み返してきました。何度読んでも面白いです!更新楽しみにしています、 (2021年1月10日 23時) (レス) id: 389db75038 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - レインさん» わぁぁあ、ありがとうございます!!少しづつになるかとは思いますが、頑張って更新していきます!本当にありがとうございました! (2020年3月13日 9時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜透田 流 | 作成日時:2017年12月28日 18時

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