第十八夜 ページ20
まふまふside
『…それで?君はボクに聞きたいことがあるんだろう?それを話してご覧よ。』
紅茶をひと口飲み、足を組み直した魔女。
僕は背筋を伸ばして、彼女の綺麗な瞳から目を逸らさないように真っ直ぐに見つめた。
まふ「…貴女の、貴女の名前は…何ですか。」
『……そんなことでいいのかい。』
まふ「はい。…ずっと、ずっと前から、聞きたかったんです。」
初めて、貴女に会ったあの時から…
初めて、他人に救われたあの時から…
そう付け加えれば、彼女は少しだけ目を見開き、その後至極幸せそうに口を緩めた。
僕は、彼女のこの笑顔がもう一度見たかったのだ。
『…覚えていたのだね。君は。』
まふ「はい。僕は、あの日言えなかったお礼と聞けなかった名前の為に、ずっと貴女を探していたんです。」
初めて会った魔法学生の時から、ずっと。この国で彼女に出会えた時は運命だとさえ思った。
まぁ、出会いはあの拷問時だ。最悪な再開だけれど。
『……A。』
まふ「え?」
彼女は、ぽつりと呟いた。
何度か聞いた事のある名前だ。
『ボクの名前だよ。A・セントワール…覚えておいておくれ、白銀の少年。』
魔女…もといAは、初めて会った時のように、僕をそう呼んだ。
なんだか、胸の奥がむず痒い。
僕は敢えて、この胸の疼きに名前を与えなかった。
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長らくお待たせしました!!
メリークリスマスですね((
次回(何時になるか分からない)
まふまふくんとAさんの出会いを書きます!!
過去編!!
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夜透田 流(プロフ) - 夜空さん» コメントありがとうございます!さらに面白い続きが書けるように頑張っておりますので、暫しお待ちを……! (2021年3月23日 1時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - これいいです!!!面白い!頑張ってください!! (2021年3月22日 18時) (レス) id: e4bf4be51b (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - 夜桜さん» ありがたいお言葉…泣 作品の続きが思い浮かばず、ずっと悩んでいましたが、ぼちぼち書き下ろしていきたいと思います…良ければこれからもよろしくお願いします (2021年1月11日 0時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 久しぶりに読み返してきました。何度読んでも面白いです!更新楽しみにしています、 (2021年1月10日 23時) (レス) id: 389db75038 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - レインさん» わぁぁあ、ありがとうございます!!少しづつになるかとは思いますが、頑張って更新していきます!本当にありがとうございました! (2020年3月13日 9時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜透田 流 | 作成日時:2017年12月28日 18時