第十四夜 ページ16
まふまふside
入ってみれば、魔女の森は想像とは全く違い、とても明るく綺麗だった。
ただ…
まふ「こ、ここどこ?!!」
一向に魔女の家に辿り着けない。
決まった順序で曲がらなければならないことは知っていたけれど、なんのヒントも無いのはさすがに辿り着けない…!
僕は傍にあった木の幹に寄りかかり、溜息を一つ吐いた。
このままじゃ、いつまで経っても辿り着けない…
まふ「…頼れる人なんて、居ないしなぁ…」
ここで、頭の切れるそらるさんがいたら、どうにかして辿り着けていたのかも知れない。
でも、そらるさんには頼れないんだ。
これは、僕自身が解決しなきゃいけないんだ。
僕に与えられた、僕だけの試練だから。
僕は、ぐっと拳を握り締めもう一度挑戦しようと前を向いた。
まふ「えっ……?」
そこには、先程までいなかった、真っ黒な猫が1匹。
猫は、綺麗なエメラルドグリーンの瞳を僕に向けていた。
「にゃあ。」
猫は、そう短く鳴いて、目の前の道をスタスタと歩いて行く。
僕が呆然と突っ立っていると、暫く行った後に猫は振り返り、「着いてこい」と言わんばかりに尻尾を振る。
まふ「……当たるも八卦当たらぬも八卦…」
僕は、その猫に着いていくことにした。
だって、その猫をどこかで見た気がしたから…
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夜透田 流(プロフ) - 夜空さん» コメントありがとうございます!さらに面白い続きが書けるように頑張っておりますので、暫しお待ちを……! (2021年3月23日 1時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - これいいです!!!面白い!頑張ってください!! (2021年3月22日 18時) (レス) id: e4bf4be51b (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - 夜桜さん» ありがたいお言葉…泣 作品の続きが思い浮かばず、ずっと悩んでいましたが、ぼちぼち書き下ろしていきたいと思います…良ければこれからもよろしくお願いします (2021年1月11日 0時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 久しぶりに読み返してきました。何度読んでも面白いです!更新楽しみにしています、 (2021年1月10日 23時) (レス) id: 389db75038 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - レインさん» わぁぁあ、ありがとうございます!!少しづつになるかとは思いますが、頑張って更新していきます!本当にありがとうございました! (2020年3月13日 9時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜透田 流 | 作成日時:2017年12月28日 18時