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第九夜 ページ11

まふまふside


まふ「えっと、どうぞ…」

『ありがとうございます。』





僕の部屋に1歩踏み入れて、キョロキョロと周りを見渡す彼女。

なぜ、僕は彼女と一夜を共にしなければならないんだろう。いや、変な意味じゃなくて。




まふ「あ、えっと、Aさんはそこのベッドを使ってください。僕はこっちのカウチで寝るので…」




流石に、変身魔法をかけていたとしても女性と同じベッドには寝られない、と思い、僕は彼女にベッドを使わせることを提案する。

しかし、Aさんは断固としてベッドで寝ようとしない。




『いえ、まふまふさんがベッドをお使い下さい!ボクはカウチなり床なり使いますので!』

まふ「いやいやいや、なんでそこで床?!Aさん女性ですよね?!それはダメです!」

『じゃあ床は諦めてカウチで寝ますので!』

まふ「いやだからベッド使ってくださいって!」

『あぁもう!こうなったら一緒に寝ましょう!これで万事解決!!』

まふ「そうですね!名案!……え?」




討論の勢いでAさんの口から出たその言葉。
僕も勢いで承諾してしまったのだが…これはこれでアウトだ…

しかし、時既に遅し。
Aさんはもう寝る支度をしてしまっている。

これは…仕方ない…のか…?
寝るしかないのか…?!

僕が心の中でそんな葛藤をしていれば、いつの間にか窓辺に移動していた彼女は、こちらを見て小さく笑みを零した。




まふ「え?」




僕がそちら側を見た次の瞬間。
彼女の周りの空気が揺らめき、彼女は姿を変えていた。




まふ「あ、貴女は…!」

『ふふ♪今朝方ぶりだねぇ、まふまふくん。』

まふ「ま、魔女っ…!」




慌てる僕を見つめ、楽しそうに口を歪めるのは、紛れもなく今朝取り逃したこの国の魔女だった。

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夜透田 流(プロフ) - 夜空さん» コメントありがとうございます!さらに面白い続きが書けるように頑張っておりますので、暫しお待ちを……! (2021年3月23日 1時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - これいいです!!!面白い!頑張ってください!! (2021年3月22日 18時) (レス) id: e4bf4be51b (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - 夜桜さん» ありがたいお言葉…泣 作品の続きが思い浮かばず、ずっと悩んでいましたが、ぼちぼち書き下ろしていきたいと思います…良ければこれからもよろしくお願いします (2021年1月11日 0時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 久しぶりに読み返してきました。何度読んでも面白いです!更新楽しみにしています、 (2021年1月10日 23時) (レス) id: 389db75038 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - レインさん» わぁぁあ、ありがとうございます!!少しづつになるかとは思いますが、頑張って更新していきます!本当にありがとうございました! (2020年3月13日 9時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜透田 流 | 作成日時:2017年12月28日 18時

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