今日の相談「受話器の向こう」 ページ13
〜アニメ大好き！九喇嘛朱雀♪さん,あまねさんリクエスト〜
※エセ関西弁注意
みか「そんでなぁ！お師さんずぅーっとマド姉ばっかで！！」
『うんうん、寂しいんだねぇ〜。』
みか「うわーん！Aちゃん先生よう分かっとる！！」
鼻をすすりながら、綺麗な瞳に涙を浮かべるのは、今年で三年生となった影片みかくん。相変わらずの萌え袖で、ぐしぐしと目を擦るので、その手をやんわりと止めさせ、濡れタオルを渡す。
アイドルの顔に傷なんて付けられないからね。
みか「…なんで、お師さんはおれのこと構ってくれへんのやろか…やっぱり、おれが出来損ないだから…？」
『…影片くん…』
みか「おれ、頑張っててん。ダンスも、歌も、お裁縫も…でも、最近はほんまにずぅーっとマド姉ばっか。…足らへんのやろか？まだ、おれ…もっと頑張ったら、お師さんはおれを見てくれるんやろか？」
椅子に座った彼の前に膝を着いている私が見上げる先には、綺麗なオッドアイから、宝石のような涙を流す影片くんの顔があった。「ぐす、」と鼻をすすり、彼は遠慮がちに私の手を握る。
その少し冷たい彼の手を、私はそっと握り返した。
みか「Aちゃん先生の手ぇ、めっちゃ暖かい…」
『…そう？それなら、影片くんの手が温まるまで握っていようか。』
みか「…うん。」
力無く「…そうしててや。」と彼は呟く。双方共に、きゅっと少し力を込めて握る手を見ながら、私は口を開くのだ。
『これさ、独り言なんだけどね。』
みか「…うん。」
『斎宮くんね。この前私に電話してきたのよ。いつも電話する時はマドモアゼルちゃんが話すのに、その時…確か、まだ海外に居て一時帰宅してない頃かな。あの時は何故か、斎宮くん本人だったの。
…最初にね、ただ一言、"元気にしているか"って聞いたのよ。しかもその後、小さな声で"…影片は"って言ったの。本当、素直じゃないよね。…ふふ、それでね。元気だよって返したら嬉しそうに"そうか、ならいい"って！次いでその後に"それならこの衣装も無駄にはならないね"って。』
みか「…お師さん…」
私の独り言を聞きながら、彼は止まりかけていた涙を再び流した。だけど、それはもう冷たい涙なんかじゃなくて、嬉しい時に流すあの温かい涙。
…私がそれを拭うなんて、そんなことはしなくても良いみたい。
宗「…帰るよ、影片。」
噂をすればなんとやら、ってね。
みか「……おん！へへ、おおきに！A先生！」
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夜透田 流(プロフ) - 勿忘草色の蜜蜂さん» ありがとうございます！HiMERUくんキャラを掴みきれてなかった自覚があったので、そう感じて頂けて嬉しいです！ (2022年4月14日 20時) (
レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草色の蜜蜂 - ひめる様ぁ…！すっごくよかったです！作者様ありがとうございます！ (2022年4月13日 20時) (レス) @page12 id: e814718385 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - moekaさん» コメントありがとうございます。現在作者の多忙につき、なかなか更新が出来ない状態となってしまい、今に至ります。本当に少しづつですが、下書きを進めていますので気長にお待ち頂けると幸いです。これからもよろしくお願いします。 (2021年10月18日 15時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2021年10月13日 3時) (レス) id: e9f0e4b4b1 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - しいなさん» コメントありがとうございます！コロナ禍ということもあり、大学生活が忙しく中々時間が取れず更新を止めておりました…少しずつでも進めていきますので、これからもよろしくお願いします！ (2021年4月29日 22時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜透田 流 | 作成日時：2020年3月23日 14時
