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紳士的の心遣い ページ5

コンクリートの壁で出来ている建物は、表現しにくい圧があった


どうにも入りにくい雰囲気は漂っているが、関係者以外立ち入り禁止という訳でもなさそうだ


腹をくくり、中に足を踏み入れると、何人かの男性立って話をしていた


筋肉質な体をしていて、肌が真っ黒に焼けている


年齢は、三十代後半あたりだろうか?


そんな事を考えながら男性たちを見ていると、ふとその中の一人がこちらに気づいた


目が合い一瞬焦った


目が合った瞬間、その男性が会話から抜けてこちらに向かってきてさらに焦ったことは言うまでもない


「こんにちは」


「こ、こんにちは…」


「どうかなさいましたか?サッカーチームへの入団希望なら、申し訳ありませんが女性は…」


「あっ、いえいえ!私サッカーどころか、運動にあまり関わって生きてきてないので…!」


焦りすぎて失礼な事を言ってしまったと思ったが、男性は爽やかに微笑んでくれていた


「それでは、今日はどういう用件で?」


「あの、ここのビルって、この建物が建つ前は塾をやっていたと思うんですけど…」


「あー…そう言えば、そんな話を聞いたことありますね。


恥ずかしながら私は、最近ここに派遣されたばかりでして…そういう事情は、あまり詳しく知らないんです」


「そうなんですか」


「お力になれず、申し訳ない」


そう言ってペコリと頭を下げたので、あわあわと効果音が着きそうな身振りで慌てた


「い、いえ!私こそこんな急に来てしまい、申し訳ありませんでした!」


そう言って深々と頭を下げると、男性が少し頭を上げこう言った


「私の上司に、その頃からずっと働いている方がいます。


ご迷惑じゃなかったら、呼んできましょうか?」


「えっ!で、でも、何かお仕事があるんじゃ…」


「そこに関しては平気です


それに、何か事情があるんだと思いますし、勝手に協力させて下さい」


そう言ってニコっと笑われてしまうと、断れなくなってしまう


ここはこの男性の優しさに、甘えてしまおう


「…それじゃあ、よろしくお願いします」



その後、男性がここで待っていてくださいと言われ紺色のソファーに座った


正直ここまでやってもらっていいものかと不安になるが、ここまで来てしまったのなら仕方ない。がんばれ。私


そう思っていたら、肩を叩かれた


振り向くと、一人の男性が立っていた


「こんにちは。私は高橋慎太郎です。


あなたが私に、聞きたいことがあるそうですね?」

祭りの後は真剣に→←サッカーチームZ



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設定タグ:探偵チームKZ事件ノート , 未来捏造   
作品ジャンル:その他
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月兎 - kazさん» ありがとうこざいます。私はいつも、自分がどんな作品があったら面白いかと思って話を作っています。技術的な面でしたら、あまり文末表現が同じにならないように注意しています。 (2019年4月14日 22時) (レス) id: bc3aac3492 (このIDを非表示/違反報告)
kaz - 良かったです。私も作品を作ろうと思っています。やり方を教えてください。 (2019年4月14日 13時) (レス) id: 02c88d0728 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 紺さん» まだまだ未熟ですが、これからも頑張ります!ありがとうこざいます! (2019年4月14日 10時) (レス) id: bc3aac3492 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 愛さん» この話は、簡単に言えばアーヤ達の時系列から何年か後の物語です。ですが、若武達もきちんと物語に参戦するシナリオを考えているので、公式キャラもきちんと出ます。 (2019年4月14日 9時) (レス) id: bc3aac3492 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 結愛さん» そう言って頂けると元気が出ます!これからもよろしくお願いします! (2019年4月14日 9時) (レス) id: bc3aac3492 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月兎 | 作成日時:2019年4月7日 19時

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