続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ２２ 】

泣きすぎの顔 ページ38

静かに病室に戻り、ベットに入った。


頭の中で太輔の言ったこと、松原医師が言ったこと…


そして先生が言ったことが何度もリピートされていた。


「寝れない… っく… 」
もぐろ…


ごそごそとベットの中で丸まった。


行きたい…


行きたくない…


信じてる…


信じてない…


許してる…


許してない…


『俺… 死のうとした』


「太輔… っ！！」
ギュッと目を瞑った。


何度も繰り返す言葉…


『たくさん… たくさん… 学んで… 』


たくさん学ぶ…


「先生… ぐずっ… ずずっ… 」

「お父さん… ずずっ… 」


太輔…


私は、一晩中泣きながら考えていた。

朝… 大変なことになるとも知らないで…


ゴゾッ… ゴソッ…


「芦田さ〜ん… どうしたのかな〜？」
ん〜… ？？

「具合悪いかな〜？？」
誰？？


もぞっ…


「あ、起きたわ… ね、って… どうしたの？」
え… ？？

「あらら… そんなになっちゃって… 」
？？


看護師さんが私を見て苦笑い。


「なに？… どうしたんですか？？」
目をゴシゴシ…

「いった！！」
痛い！！


目の周りがジンジンする…


「ダメダメ、こすっちゃ… 」
だって〜…

「泣き過ぎよ… 腫れちゃって… ちょっと待ってなさい」
腫れてるの？？


顔中がヒリヒリ痛い…

看護師さんは、病室を出て行った。


「どうなってんの？… 私の顔… 」
気になり恐る恐る洗面所へ。


鏡を覗くと…


「やだ… ま… 真っ赤… ぅ〜… 腫れてるぅ〜… 」
ブサイクなほど腫れた目の下と頬。

「痛いよ〜… 」
慌てて顔を洗った。


ヒリヒリ、ズキズキ…

真っ赤な顔…


「直んない〜… ふぇ〜… 」

「芦田さん… もう、泣かないの。もっと酷くなるわよ」


看護師さんの一言でグッと泣くのを我慢。


「とりあえず… コレを塗って… 保湿ね」
軟膏ぽいのを顔に塗ってもらった。

「腫れが引くまで触らないの。いいわね？」
触れないんだ…


ベタベタする…


「そうそう、食事 持ってきたのよ」
え…

「本当は藤ヶ谷君と一緒にってことなんだけど… どうする？」
太輔と一緒…


ドアの向こうにある配膳車が見える…


「藤ヶ谷君は一緒に食べたいみたいよ」


太輔…


でも、こんな顔じゃ会えない…


「ご飯は楽しく食べなきゃね。とりあえず、藤ヶ谷君の分は配膳車に入れとくね」


看護師さんは、にっこり笑うと出て行った。

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