続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ２２ 】

決めつけてる想い ページ33

ギシッ…



…



もぞもぞ…



「… ずずっ… 」

「… っく… ずずっ… 」


ベットの中… 自分のすすり泣く声。


「太… すけ… っく… 」
突き放された…


『同情なんて… されたくない』


「同情… してない… もん」


違う…


『心が弱い、だから可哀相って… 』


「違うもん… 」


『心が弱いのは… お前だよ、… 俺を信じてない』


「違うもん… 信じてるもん… 」

「信じてるけど… でも心配なの！！」


なんで 心配しちゃいけないの！？


「だって そうじゃない！！私がいなかったらダメなくせに！！」
はっ！！



…



「わ… 私… 」



… 決めつけてない？

側にいないとダメって…


「決めつけてる… かもしれない… 」


心のどこかで思っている…

太輔は弱いって…


「同情… 」

「… してるの？… 私… はっ！」


信じてるけど… 信じてないんだ… 私…


『俺を弱くさせたいんだ… 』

『情けない俺がいいんだ』


弱い太輔…


情けない太輔…


「違う… 違うの… そんな太輔… 嫌… 」



『フランスに行け』



「でも… 」

「… 無理してるよね… ？」


私の為に…


「太輔を弱くしたいわけじゃない… 」
情けなくも… したいわけじゃない…

「どうすればいいの… … っく… 」
側にいたいだけ…


心配なの…


死を選ぼうとしたから…


「うぅ〜… ぅく… っく… 」
布団をかぶり泣いた。



太輔…


「… そんなに泣くとお目目が腫れちゃいますよ」



ビクッ！！



…



「… 君と太輔君はよく似てますね」
… 医師…


松原医師…


「想いやり過ぎて… 同じことを繰り返してしまってますね」
繰り返してる…

「久利生さんに言われたこと覚えてますか？」
え…


先生に言われたこと？


「えっと… 何でしたっけ？あ、そうそう… 」

「『お前がアイツをダメにしている』… でしたっけ？」


あ…


「言葉が違ったら申し訳ない。でも、似たようなニュアンスだよね？」
違ってない…


『お前がアイツをダメにしてる気がする』


「久利生さんがああ言ったのは、お互いに依存しすぎてるからです」
依存…


「依存がいけないと言ってるわけじゃないよ？ただね… 」

「お互いが相手の気持ちを見えなくなるくらいの依存は好ましくない」


相手の気持ち…


「君は、太輔君の気持ちを本当にわかってるかな？」


太輔の気持ち…


私は、被っていた布団をゆっくりめくった。

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