daze #14 -No.7side ページ14
『それでもこれはハッピーエンドじゃない。あれから冴える様は気を病まれて…消えてしまったんだ
他にも深手をおった君の仲間もいた…
後味が悪いし……君も、消えてしまうし…
だから如月伸太郎くん。君を呼んだんだ
君にアカシックレコード……世界の記憶からすべて……僕の過去まで…最善策も……すべて教えるから
どうか、この壊れた僕を動かして』
「……そうか、わかった……
俺は皆が幸せになるエンドがいい 乗った
動かしてやるよ……全員を助けられる世界に」
ニヤリと口角をあげ答えると
動かすは嬉しそうに微笑んだ
視界がゆらゆらと揺れてきた
不思議と眠気が誘われる
俺の視界の最後に見えたのは
儚そうに微笑んで涙を零しふわりと消えてしまった動かすの姿だった
「おい、おきろよ」
頭に響く衝撃でハッと目が覚める
「って〜……!!!」
遅れてくる痛み
余りの痛さによろけ蹲る
「あーわりわり、力加減まだわかんなくてよ」
声のするほうを向くといつの間にか元の世界……デパートに戻っていて
どうやら頭の激痛を起こしたのは目の前に居るクロハのようだった
俺は休憩所のソファーに横になっていた様だった
おそらくクロハが倒れたのに気づいて運んできてくれたのだろう
「クロハが俺を運んでくれたのか……?」
「あぁ、急に倒れたもんだからびっくりした。目を覚ましてよかったよ
まぁ俺たちを救ってくれるヒーローさんにはまだ元気でいてもわらなきゃいけねぇしな。」
そう言ってふはっと笑った
「……!そうか……まぁそうだな。ここで倒れるわけにもいかねぇしな……!」
俺も笑い返した
なんだか改めて本当の仲間になった気分だ
今は気分がいい
……そういえば、動かすは世界の記憶を俺に伝えてくれたんだったか……?
生憎今はそんな感覚はないな……
「あ、そうだ、おい如月。そろそろ12時くらいになるから集合場所いこうぜ」
「……おう、行こうか」
立ち上がり集合場所へ向う
集合場所に着くともう団員全員が集まっていた
「よし今日はここで飯を食うぞ。フードコートあたりの方が楽だからそこらへんにするか。」
「ごはん……」
「ちょっとコノハあんたまだ食べるの!?さっき食べたばっかじゃない!」
「まぁまぁ貴音……」
さっきまで飯のコーナーに行っていた3人組も揉めながらもフードコートに向かった
「俺らも行くか、オススメの飯教えてやるよ」
「おぉ、それはたのしみだな」
そう言って俺らもフードコートへ向かった
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作者名:氷水雪プリン | 作成日時:2017年9月26日 23時