検索窓
今日:42 hit、昨日:156 hit、合計:2,413,960 hit

芥川 龍之介 ───束縛 ページ9

「こっちを向け」

嗚呼、苛々する。

目の前で怯え身をすくめる女は、今回の任務が初の実戦となる、僕の部下。

…………貧相な身体だ。

もうじき任務が始まる。

僕の焦りを体現するかのように、黒獣が揺らめきだした。

「…………何をそんなに怯える。堂々としていろ」

「無理、です」

否定の言葉は即座だった。

「何も出来ない私など、すぐに死んでしまう。否、死んでしまえばいいのです。このような無能な女など…………!」

「では今すぐ殺してやろうか」

瞬く間に黒外套が翻り、Aの手足を縛り上げた。

悲鳴をあげさせる暇もなく、アスファルトの上に転がす。

コツ。

Aの顔元でしゃがみこむ。

「その目は生きていたいと語っている」

そう、マフィアになんかおよそないだろう強い光。

少し羨ましいとさえ思ってしまう。

「死ぬな。僕以外の誰にも殺させるな」

黒布を操り上体を起こさせる。

黒の戒めをきつくすると、僕はAの肩を掴んだ。

「貴様は僕の部下だ。僕のモノだ。渡さぬ」

呆然とするAの唇に己の唇を重ねる。

…………甘い。

湧き上がる感情に名前があるなら。



「教えろ。貴様の全てを」

「何年、何十年とかかってもかまわん」

**********

芥川「評価など要らぬ。誰の評価も」

久田「や、やめてくださいよーう。星くださいよーう」

**********

リィナさんのリクエスト、芥川さんで物理束縛。

思い通りのものにならなかった感が…………。

リクエストありがとうございました!

マーク・トウェイン→←谷崎 潤一郎



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (6016 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2242人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

青鯖ぷりん - 久ちゃぁぁん…高評価するぅぅ‥! (10月17日 21時) (レス) @page11 id: 496914e067 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - だざいさぁぁんさいこぉ! (10月8日 6時) (レス) @page5 id: dfae0f9c2a (このIDを非表示/違反報告)
ゆかりん - フランシスさんすこ (9月15日 22時) (レス) @page23 id: 5c0b36b6f1 (このIDを非表示/違反報告)
猫助 - 最高です! (8月16日 23時) (レス) @page4 id: 0088b760fa (このIDを非表示/違反報告)
千羽鶴 - 梶井さーん!ドSなとこも好き!違うバージョン梶井さんも見たい (6月18日 23時) (レス) @page15 id: ecb3ef0346 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:久田 螺々亜 | 作成日時:2016年4月8日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。